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塩分
日本は、いまや認知症および軽度認知障害の合計が一千万人を超える世界最初の「認知症大国」となった。しかし、この数字を単なる「社会問題」として嘆くだけでは、歴史の教訓を何も学んでいないことになる。
認知症は、実は私たち全員が避けられない未来を先取りして映し出す鏡にほかならない。記憶の脆さ、判断の揺らぎ、時間感覚の喪失――それらは高齢者にだけ訪れる特別な症状ではなく、人間という存在が本質的にもつ「有限性」の顕在化にすぎない。であるならば、認知症を「排除すべき異常」ではなく「包摂すべき普遍」と捉え直すことこそが、成熟した文明の証である。
経済産業省が推進する「オレンジイノベーション・プロジェクト」は、まさにその転換点を象徴している。注目すべきは、認知症当事者を「保護の対象」ではなく「創造の主体」に据えた点だ。企業が当事者と共に製品を開発する過程で生まれるのは、単なる「使いやすい商品」ではない。そこには「あなたが忘れても、私は覚えている」「あなたが迷っても、私は道を示す」という、静かで確かな共感の回路が埋め込まれている。それは、かつての福祉が「施し」であった時代から、「対等な共創」へとパラダイムが移ったことを告げている。
認知症の人がファスナーの開閉を試し、靴の履き心地を語り、アプリの画面を指でなぞる――その一瞬一瞬に、失われたと思われていた「自己決定の尊厳」が蘇る。企業は利益を得、当事者は存在意義を取り戻し、社会はより人間的な設計思想を手に入れる。誰も損をしない、極めて合理的な交換である。
市場規模は既に十五兆円を超え、二十五年後には十七兆円に達するという。だが数字の本質は、そこに「巨大な未充足のニーズ」があるというより、「巨大な未発見の普遍」があるという点にある。履きやすい靴、開けやすいファスナー、迷わない地図――認知症の人と共につくられたものは、驚くほど多くの人に「ちょうどいい」と感じられる。ユニバーサルデザインとは、結局のところ「最も弱い人に合わせた設計が、最も強い人にとっても心地よい」という、静かな逆説にすぎない。
このプロジェクトが本当に成功したとき、私たちは「認知症対応商品」というカテゴリー自体が消滅していることに気づくだろう。なぜなら、すべての商品が、最初から「人間の脆さ」を前提に設計されているからだ。そのとき初めて、日本は「高齢社会の先進国」ではなく、「人間社会の先進国」として世界に名乗りを上げることになる。
オレンジ色は夕焼けの色でもある。
やがて誰の記憶にも夕闇が訪れる。
そのとき、私たちが暮らす街や家や道具が、優しく「ここにいるよ」と語りかけてくれる社会を、いま、私たちは共につくり始めている。それが「オレンジイノベーション」の、静かで深い、革命の本質である。
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親がこんなんじゃ譲るわけないな。
日本終わってるわ

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一旦逃げ出して〜🤣
DOUTOR COFFEE☕𓈒𓏸
ゴルゴンゾーラチーズなんちゃらのサンド🥪を頼みました😋♪👍✨
サンドを作ってくれているお姉様は満面の笑みだったのですけど奥で「ガチャン‼️」とお皿が割れた音がした時に「大丈夫〜」と裏方お仕事モードのお顔にっ😱⁉️
思わず僕が「すみませんっ💦」という所でした🙄
皆さん、お仕事は大変ですね😌
適当に頼みましたが😋♪👍✨
皆様、今日も素敵な良き1日をっ🤗
ฅ( ̳- ·̫ - ̳ฅ)🎶
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