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さとる

さとる

キミが亡くなってもう29年たったんだね。
友達以上恋人未満だったボクら。
ボクは自衛官。キミはパン屋でアルバイトしながら専門通ってたね。
友人通してキミとは知り合ったね。
お互い地元を離れて
新しくできた仲間たちとよく遊んだね。
ボクよりひとつ年上のキミ。
普段は姉御風ふかしてるくせに
妙に怖がりでおっちょこちょいで
とても目が離せなかったよ。

ボクらは何でも話せたと思ってた。
とっても気が合って
キミといると正直な自分でいられたよ。
お互い両思いだと思ってた。

暑い暑い夏の休暇中。
伊豆の山道ドライブしながら抜けた先にひろがる向日葵。
キミもボクも向日葵大好きだったから思わず車止めて歩いたね。
この時ボク決めてたんだよ。
告白するって。

でも、なかなか言えなくて黙ってたら
キミが
「さとるっておひさまみたいだよね。いつもあたしの事照らしてくれてるもん
あたし、向日葵だよきっと。気がつくとさとるの方、向いてるもん」

ボク、決心して告白
「頼りないかもだけど付き合ってください」
ってさ。

絶対OK貰えるはずって思ってた
だけどキミはいきなり顔伏せて
「さとる…ごめん。ダメなんだ。付き合いはできないよ」
って。

納得できないし想いは膨らんでるし、ボク気がつくとキミに問い詰めてたね。
「このまま友だちでいいよね?」
ってキミ。
辛そうな顔してたキミ。
離れるのはイヤだったから、ボクは頷くしかなかった…

でも。
帰ってから、キミと連絡つかなくなった。
友人に聞いても
「実家に戻ってるみたいよ」
としか分からない。
当時は携帯なんて無かったし、メールなんてなかったし。
友人も実家が都内とだけしか知らないみたいだったし。

告白なんてしなきゃよかったのかな?
なんて自己嫌悪と
きっとまた何事も無かったように戻ってくるよね?
なんて堂々めぐり…

夏も終わり秋が過ぎて冬が来て。
クリスマスの日にキミから届いた手紙。
ドキドキしながら読んだけど…

手紙には、
キミが亡くなったって事。
もし亡くなったらこの手紙送ってほしいって友人に託してたって事。
ボクの告白の少し前に、癌が見つかった事。
実家の近くの病院に入院と治療に頑張った事。
絶対治すって頑張った事。
元気になってボクに会うって決めてた事。

だけど。
無理そうだから
この手紙書いた事…

手紙の最後に
「いつまでも
おひさまでいてね。
向日葵の〇〇より」
って…
同期のいる官舎で
ボクは大泣きしたよ。
キミがもういない!
もう二度と会えない!
なぜ黙って!

ボクは悔しかったよ!
一緒に病と戦いたかった!
せめて最後まで寄り添いたかった!
そばにいたかった!!!


ボク
おひさまになれてるだろうか…
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コメント

toshi

toshi

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泣けるね。自分もおんなじでした。 『一緒に仕事できてよかったね。ありがとう。』っていうのが最後のメッセージ、でした。

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さとる

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そーなんだ 〔ありがとう〕 はモヤるよ…[大泣き]

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キミが亡くなってもう29年たったんだね。