未来への不安から、物事の原因を突き止めその知識を得たいという好奇心は、突き止めた原因の更に原因を追究させ、第一原因という考えに至らせる。つまり、決してそれが何なのか知ることにまで辿り着くことはないが、物事の因果関係全体を成り立たしめる絶対的な原因があるはずだと考えるようになる。ホッブズによれば、これが神と呼ばれるものである。