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闇バイトダメ・創作家

闇バイトダメ・創作家

※この作品は『傘を閉じた日』の続編です。
前作を読んでいただくと、登場人物の心情や背景がより深く伝わります。
先にそちらをご覧いただくことをおすすめします。

偶然の再会

また雨が降っていた。玲奈は傘を差しながら、駅前の広場をゆっくり歩いていた。特に目的があったわけではない。ただ、家に帰るにはまだ早い気がして、少しだけ遠回りをしていた。濡れた石畳に靴音が静かに響く。人通りはまばらで、雨の音が街の喧騒を包み込んでいた。ふと、目の前のベンチに座る人の姿が目に留まった。傘を膝に立てかけ、空を見上げている男性。見覚えのある横顔。玲奈は足を止めた。まさか、と思いながらも、視線を外せなかった。彼がこちらを向いた瞬間、目が合った。悠真だった。数秒の沈黙。雨音だけが二人の間を埋めていた。「…玲奈?」悠真が言った。「久しぶり」玲奈はそう答えた。ぎこちない笑顔。でも、懐かしさが胸の奥にじんわり広がった。「こんなところで会うなんて」「ほんとに、偶然だね」二人はそのまま、広場の端にあるベーカリーの軒先に向かった。玲奈は迷わずクロワッサンをひとつ買った。悠真は少し迷ってから、「俺も」と言って同じものを選んだ。店の前のベンチに並んで座る。雨はまだ降っていたけれど、屋根の下は静かで、バターの香りがふわりと漂っていた。玲奈は袋からクロワッサンを取り出し、ひと口かじったあと、少しだけちぎって悠真に差し出した。「はい、これ。ここのクロワッサン美味しいでしょ?」悠真は受け取って、口に運びながら笑った。「ほんとだね。変わらないな、この味」玲奈も笑った。「私も、変わってないかも。こういうの、好きなまま」悠真は少しだけ遠くを見るようにして、「あの頃、よくここで買ってたよね。雨の日とか、何でもない日とか」玲奈は頷いた。「うん。あのとき、傘が小さくて、二人でぎゅうぎゅうになって。髪が濡れて、私、ちょっと不機嫌だったけど、悠真がクロワッサン買ってくれて、機嫌直った」悠真は笑った。「あれ、覚えてるんだ。俺、あのとき焦ってたよ。怒らせたかと思って」玲奈は肩をすくめた。「怒ってたけど、嬉しかった。なんか、あの傘の中だけ、世界が静かだった」悠真は少しだけ目を伏せて、「あの頃、俺たち、よく笑ってたよね」玲奈は静かに頷いた。「うん。よく笑ってた。泣いたこともあったけど」悠真はクロワッサンの最後のひと口を飲み込んで、「今は、どう?元気?」玲奈は少し考えてから、「元気だよ。猫、飼おうと思ってて。保護猫のサイト、よく見てるの」悠真は驚いたように、「猫?玲奈が?」玲奈は笑った。「意外?でも、誰かがいてくれるのって、いいなって思うようになったの。名前はまだ決めてないけど、雨の日に出会ったら“しずく”ってつけようかなって」悠真は少し笑って、「玲奈らしいね」と言った。コーヒーが冷めかけていた。玲奈はカップを持ち上げて、最後の一口を飲んだ。「そろそろ、行こうかな」席を立とうとしたとき、悠真が言った。「また、どこかで会えたら、話そう」「うん。友達としてなら、ね」玲奈はそう言って、にこりと笑った。悠真も頷いた。「じゃあ、また。元気でね」「悠真も」玲奈は傘を手に取り、店を出た。雨は少し弱まっていた。傘を開こうとして、ふと手を止めた。そして、静かに傘を閉じた。カチリという音が、雨音の中に小さく響いた。濡れてもいい。今日の雨は、少しだけ優しく感じた。玲奈は歩き出した。背中に視線を感じたけれど、振り返らなかった。もう、誰かの傘に入る必要はない。でも、誰かとまた話せる日が来るなら、それはそれで悪くない。雨の中、閉じた傘を手に、玲奈はまっすぐ前を向いて歩いていった。交差点の信号が青に変わる。玲奈は一歩、そしてまた一歩と、濡れたアスファルトを踏みしめながら進んでいく。髪が頬に張りついても、気にしない。雨粒がまるで祝福のように肩に落ちる。ふと、スマホが震えた。画面には、保護猫の新着情報。小さな白猫の写真が表示されていた。名前はまだない。玲奈はその写真を見つめながら、ふっと笑った。「しずく、かもね」小さくつぶやいて、スマホをしまった。次の角を曲がると、街路樹の下に小さな猫が雨宿りしていた。玲奈は立ち止まり、しゃがみ込んだ。猫は警戒しながらも、じっとこちらを見ていた。傘をそっと差し出す。猫は少しずつ近づいてきた。玲奈は静かに言った。「こんにちは。会えてよかった」その瞬間、雨が少しだけ弱まった気がした。玲奈は傘を閉じたまま、猫と並んで歩き出した。新しい日々が、静かに始まっていた。
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久住

久住

ビバさんオーナーは差し入れに言及しないけど、歌穂さんオーナーは何か言うんだな
ビバさんも前は言ってた気がするな

そしてずっと小道具は太巻きなのかな
差し入れで太巻き……なんでそれにしたんだろう?!
日本食食べさせようと思ったのかな?
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アウス

アウス

#消えるミュージカル歌枠
今回はぜって~~~~~~~~見るぞ‼️と
思って見たらもうほんとにすごかった
ハクナ・マタタききたいな~と
思ってたら歌ってェ………‼️‼️‼️‼️‼️
もう……ほんとにィ………‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
ありがとうございました🎉🎉🎉👏👏👏
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浅黄

浅黄

【一日一捨:691日目】
・バックの底板…サイズいろいろなもの4枚。もう使うことはないと判断して

手放します。ありがとう。お世話になりました。

【毎日10,000歩】
2024/05/21 10,382歩

#一日一捨 #捨て活
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ユ キ

ユ キ

先週譲ってもらった席がベンチ裏で、コーチ陣とかベンチのやり取りの感じとか見れてそれも面白かったけ今回もベンチ後ろにしたけどセレモニー、フライガールズいるの考えたらベンチ向かいの方が良かったか😳😶‍🌫️🤔
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たなふ

たなふ

ましゃ見れましたー!!
セルフものまねをまた見れて爆笑でした(笑)
未公開シーンの怖かったでしょ?って一言が優しかった…
気持ちの面をすぐ言えるましゃの心が優しくてじーんとしました
けどちょっと心がざわっとした(小声)
#週刊ナイナイミュージック
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波乃木

波乃木

W.I.N.G. でもライブスキルパッシブとも運やし特にサポートの充実してない頃なんかは本番の流行もめちゃくちゃ運要素強いけど、
『初』の試験は手札全部入れ替わる上でターン毎にジャンルも変わるからほんとに運任せ感が拭えない……!
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茗荷谷

茗荷谷

ドミコ ワンマンツアー 異(下) 

2024/6/14(金)
umeda TRAD(大阪)
18:15開場 19:00 開演

譲)チケット1枚(60番代)
求)定価+手数料

行けなくなってしまったのでお譲りいたします

#ドミコ
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(ヒ・ω

(ヒ・ω

どんだけ内と外で論点ずらしやら目くらましやらしようとも、減税と社会保険料減免を言及してなきゃ騙されることは無い( ˙꒳​˙ )キリッ

れいわ共産社民しか踏み込めんでしょ?

この時点でお察し( ˙꒳​˙ )スン💭
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ぐりん(

ぐりん(

カテコの挨拶はするかどうか決めてなかったのかなぁ?
えっどうする?みたいな感じで他の演者さんが袖にはけて行こうとするのを、両手で戻って戻って〜とジェスチャーする遣都くんが落ち着いていてTHE座長でカッコ良かったです😊💕
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菅原ゆ

菅原ゆ

明日は音声ガイドCDの稽古場録音。
上演の前に演じる役者本人の声でセリフと自己紹介を聴いていただくモノ。
今日原稿は配れたので機材の準備と念のため動作チェック。
#鑑賞サポート
#劇場をアクセシブルに
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※この作品は『傘を閉じた日』の続編です。