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ゆきち
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こ〜ちゃん🌱
12月に入ってすぐのある夕方、外は冷たい風が吹き、家の中にはほんのりと暖房のぬくもりが満ちていた。
仕事から帰ってきた私の袖を、5歳の孫がくいっと引っ張った。
「こ〜ちゃん、あのね…
去年のクリスマスに食べた、骨のついたおっきなお肉、また食べたいの。」
つぶらな瞳がこちらをじっと見つめている。
その瞬間、記憶の引き出しの奥に眠っていた、ひとつの光景がよみがえった。
――そうだ、去年のクリスマス。
骨付きの鶏もも肉をオーブンで焼いて、根元に赤いリボンを結んだ。
笑顔ではしゃぐ孫の顔、義理の娘の柔らかな笑顔。
あの夜の食卓は、温かな灯りに包まれていた。
思い出に浸っていると、会話を横で聞いていた義理の娘が、ふっと微笑んで言った。
「ローストチキンもいいですけどね、こ〜ちゃん。
ゲームのモンスターハンターに出てくる『こんがり肉』、作ったら面白いかもしれませんよ。」
こんがり肉。
その響きが妙に可笑しく、どこかワクワクする。
私はスマホで検索してみた。
すると、画面いっぱいに広がる、両側に骨が突き出た巨大な肉塊の写真。
――これは…挑戦しがいがあるぞ。
その夜、私は台所に立ち、静かに包丁を握った。
12cmほどの骨付き肉を4本。
骨から身を削ぎ落とし、2本ずつ割り箸でつなげて両端に突き出させる。
その間に、400gの大きな鶏もも肉を巻き付け、タコ糸でぐるぐると縛り上げる。
味付けは、にんにく・生姜・塩胡椒だけの潔さ。
さらに醤油・酒・蜂蜜のつけ汁に漬け、1時間じっくり寝かせた。
オーブンは180℃。
30分でこんがりと焼き色が付き、110℃に落として1時間以上ゆっくり火を通す。
肉の中心温度が75℃を超えるまで慎重に。
焦げを防ぐアルミホイルをそっとかぶせ、さらに30分。
じゅわ…じゅわ…
香ばしいにおいがキッチンを包み込み、思わず笑みがこぼれる。
そして夕食の時間。
玄関の扉が開き、孫と義理の娘が帰ってきた。
「ただいまー!」
「今日はどんなごはんかな?」
食卓の中央に置いた大きな皿を見た瞬間、孫の目が丸くなる。
「……すごい!!!」
「モンスターのお肉みたい!!こ〜ちゃん、ありがとう!!」
その声は、まるで鈴のように弾んでいた。
義理の娘も、少し疲れた表情をふっと和らげ、目を細める。
「あぁ…これは嬉しいなぁ。
こ〜ちゃん、本当にありがとう。」
家族の笑い声が、ゆっくりと食卓に広がっていく。
ナイフが入るたびにあふれる肉汁。
頬張る孫の幸せそうな顔。
私は胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
――今年の冬も、きっと良い思い出になる。
そんな確信が、静かに心に宿った。









ミニ
おはようございます。
今日はあまり気温が上がらなさそう。
昨日はいつもより丁寧にお掃除をしてからジムに向かいました。
リハビリになっているのかどうかはわからないけれど、ジムに行くことが事が日常になっている感覚。
ドラマ、ザ、ロイヤルファミリーの録画もみました。
日高地方の景色を楽しめるなかなか壮大なドラマで、行ってみたくなる景色にたくさん会うことが出来る。
ドラマを観ていると、人にとって大切なものってなんだろうと考えたりする。
寿命を全うする時、最後に残るもの・・・。
それはお金でも物でも無いんだなぁと。
心に残ってる笑顔の瞬間、泣き通した夜のこと、あの景色、あの時かけられた言葉。私を私以上に信じてくれる人との出会い。
心に刻まれた記憶と経験がきっと全て。
私はそんなものを残すために、生きているのかもしれないな。
今日は火曜日。
心に刻めるものに出会える機会は、過去の中にも、もしかしたら今日の中にも、そしてこれから先にもあるのかもしれない。
お金では決して買うことができない経験や出会いや自分の想い。
今日も心の中の宝箱にそっと刻めますように。
✨昨日の夕食は、ロールキャベツの和風煮、シチューetc
✨今朝のコーヒー☕️
✨昨日の癒し





いつか離れる日が来ても

みー太

みー太
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