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はる
人混みの中を歩くのが苦手だ。
雑踏の中、歩みを進めると必ずと言っていいほど、どこかの誰かとぶつかってしまう。肩や手や腕。身体を縮めこませても同様に。その度に私は少し息をするのが下手になる。
どうして。すいすいと身をこなして、誰ともぶつからず流れに乗って。
どうやって。この激流の中、その他大多数の人々は。
足を踏み出そうとする前に、流れに入るタイミングを掴み損ね、視線は辿々しく宙を描く。
ああ、産まれも名前も私のことも知らない私以外の人々になりたい。私もああ言う風に泳ぎたい。
流れに揉まれ、押し出され、また濁流に戻る術を知らない身体は所在なくそこに留まった。
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