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安友
つい先日も、タバコの注文を受けた際のこと。
私の目の前にいたのは、話に夢中な若いコたち。
その声のボリュームが、おっちゃんのオーダーを完全にかき消してしまっていたのです。
「すみません、もう一度お願いできますか?」
そう聞き返した私に、おっちゃんは少しキレ気味にこう言いました。
「ちゃんと〇〇〇〇って言うたやろ?耳悪いんか?」
思わず固まってしまいました。
たしかに、若いコたちの声にイラッとしたのは正直な気持ちです。
でも、それ以上に引っかかったのは、おっちゃんの“その言い方”でした。
たとえば、視覚に不自由のある人に「目が見えないんか?」なんて言う人はいません。
それと同じで、「耳悪いんか?」という言い方も、何かこう、人として大事な線を踏み越えてしまったような気がするんです。
きっと、自分のことを言われたからこそ、こんなにも尾を引いているのでしょう。
耳も、目も、頭の回転も。少しずつ、だけど確実に、衰えてきています。
最近では、アルバイトの子たちが話す「隠語」がまったく理解できない場面も増えてきました。
「オーナー、どう思います?」と聞かれて、
「え?なにが?ちょっと聞こえなかったわ」と返してしまった私。
本当は“聞こえなかった”んじゃなくて、“理解できなかった”のです。
でも、「理解できなかった」と言うよりも、「聞こえなかった」とトボけるほうが、なんだか軽く済む気がしてしまったんです。
きっと自分の中で「衰え」の比重を測っていたのでしょう。
そのあと、こっそり“キャンセル界隈”って何だろうと検索している自分がいましたが言葉の進化につくづくついていけません(笑)
昔、聞こえてないと思っていたおばあちゃんが、悪口にはしっかり反応して「聞こえてるで!」と怒ってきたことがありました。
あの頃は「悪口だけ都合よく聞こえるんだなあ」と笑っていたけど、もしかしたら本当は“聞き分けていた”のかも…と思うとちょっとゾッとします。
そしてふと思ったのです。
人ってどこから衰えていくんだろう?
体力?記憶力?
いえ、実は 感情 からだそうです。
加齢によってまず脳の委縮が始まるのは、「海馬(記憶)」ではなく、「前頭葉(感情)」だという話を聞きました。
感情の切り替えができなくなる。怒り出すと、いつまでも怒ってしまう。
この状態を 「保続(ほぞく)」 というそうです。
だからこそ、私は思ったのです。
あのおっちゃんの「耳悪いんか!」という言葉に、ずっとモヤモヤし続けていたのは、もしかしてこの「保続」なのかもと。
大事なのは、その怒りや引っかかりを、長く引きずらない訓練。
いわば “感情のリハビリ” のようなもの。
それが、これからを生きる上でのひとつの大事なテーマなのかもしれないと。
たとえ耳が遠くなっても、感情だけは柔らかく持つことが一つの目標になりました。

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えっ これ安友さんの脳内? 脳内メーカーってあきらか変なのでますよねぇ。 ‥キャンセル界隈ってなんですか?