小学一年生のときの話です。算数の授業で、黒板に簡単な足し算の問題が書かれていました。先生が答えを求めるやいなや、教室中から「9」と「10」という二つの答えが飛び交っていました。正解は9だったのですが、私は頑なに10と主張し続けました。徐々に他の生徒たちは自分の間違いに気づいたのか、10と叫ぶ声は次第に途絶えていき、最後には私一人だけが間違った答えを選び続けることになりました。
しかし数学の先生は、私の間違いを指摘する代わりに、「自分の答えを最後まで信じる姿勢が素晴らしい」と褒めてくれたのです。あの時先生が肯定してくれたことが、今の私が自分の選択に迷わない(あるいは頑迷なまでにこだわる)性格を形成したのかもしれません。時にそれは確信と呼べるのか、それとも単なる思い込みなのか――その境界線は今でも曖昧なままです。
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小学一年生のときの話です。算数の授業で、黒板に簡単な足し算の問題が書かれていました。先生が答えを求めるやいなや、教室中から「9」と「10」という二つの答えが飛び交っていました。正解は9だったのですが、私は頑なに10と主張し続けました。徐々に他の生徒たちは自分の間違いに気づいたのか、10と叫ぶ声は次第に途絶えていき、最後には私一人だけが間違った答えを選び続けることになりました。
Константин
どちらにせよ、誰も賭けないようなとんでもない博打に成功して劇烈に大成するか、はたまた外して周りまで巻き込んで派手に弾け飛ぶか、どちらかの人生があなたには似合っているでしょう。前者であることを祈ります