ネガティブ思考ループ脱出法：自己肯定感を高める簡単ステップ

Aさん、ご相談ありがとうございます。

周りの目を気にしすぎてマイナス思考になり、自己嫌悪を繰り返してしまうのですね。考えれば考えるほど抜け出せなくなり、負のループに陥ってしまう感覚、とてもつらいですよね。

どうして周りの目を気にしてしまうのか、本当はじっくりお話を伺いたいところですが、今回は「相手の考えが気になってしまう」という観点でお答えしますね。

繊細さんは共感力が高く、相手の小さな変化を敏感に察知する力があります。そのため、
「相手はどう思っているのだろう？」
「もしかして迷惑をかけてしまったかも…」
と、つい深く考えすぎてしまうことがあるんです。

さらに、過去の経験や価値観をもとに「こう思われているに違いない」と解釈してしまう傾向もあります。でも、その解釈が実際の事実とは違っていることも多いんですよね。これは心理学で「認知の歪み」と呼ばれるものです。

まずは、この思考のクセに気づくことが大切です。もしマイナスな考えが浮かんできたら、
「本当にそうなのかな？」
と、少し距離を置いて考えてみるのがおすすめです。事実と自分の解釈を切り分けることで、必要以上に気にしすぎてしまうことを減らせるかもしれません。

また、「自分と相手の責任の範囲」を意識することも大切です。相手の感情や言葉の受け取り方は、相手自身の問題であって、すべて自分の責任のように感じる必要はありません。

たとえば、天気が曇っているときに「私のせいで曇っているのかな？」とは思いませんよね。それと同じで、相手がイライラしていたり、期待していた反応と違っていたとしても、それは相手の問題であって、Aさんの責任ではないのです。

だからこそ、「私はできる限りの配慮をした」と思えたら、それで十分だと考えてみてもいいかもしれません。

そして、日頃から自分に厳しくしてしまう方は、ぜひ自分にやさしく声をかけてあげてください。胸に手を当てて、
「大丈夫だよ」
「私は私の味方だよ」
と、やさしく自分をいたわってあげましょう。自分を満たしてあげることが、負の連鎖から抜け出すコツです。

Aさんの気持ちが、少しでも軽くなりますように。