巴は絶対着いてこ(れ)ない。おれが地獄の釜でぐらぐら煮詰められて、いつか赦され透き通った魂になれたときに、輪廻のぐるぐるのなかでまた会うだけ。ふたりとろけてひとつになって、そのひとつすらあるのかないのかあやふやになって、最後には静謐な水面のなかの、一匹のめだかとかに転生する。