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ネイビー
レイジ。 アイツか...
何故かやたらと俺を慕ってくる後輩、レイジ。
「ごめん、後でまたかけなおします」
「絶対ですよ。二人だけでもう一度会って、お話しがしたいです」
~信じることさ。必ず最後に愛は勝つ!~
今朝ラジオと一緒に口ずさんだフレーズが蘇る。 俺は個室を出ると、オフィス内を見渡し、レイジの姿を探したが見つからなかった。仕方なく、自席で昼飯を食べている荒巻のところに行った。
「今日、レイジは?」
「あん? お前の信者? アイツ見てないな。今日は在宅じゃね?」
俺は再びリモート会議用の個室に戻り、レイジにオンライン会議を通知した。面白がって荒巻もついてくる。 昼休み時間だが、後輩のレイジはすぐに応答した。
「お疲れっす。どうしたんすか? 飲みのお誘いっすか? 行きます、行きます!」
「レイジ、急にごめんな。カメラを ON にしてくれ」
すぐに画面にレイジが映った。
「お前、黒いジャケット持ってたよな? それの右袖、見せてくれ」
レイジはすぐにジャケットを持ってきて、袖のボタンを映した。
やっぱり!
「ありゃ、ボタンが取れそう...」
「そのジャケット、俺のだ」
「え? これ、先輩のなんですか? 憧れの先輩と同じジャケット買っちゃったからなぁ。あ、じゃ、俺のジャ ケットは?」
「今俺が着てる。多分、3 月の飲み会で、俺もお前も上着を脱いだから、帰る時に取り違えたんだ」
「そうなんすか。じゃ先輩さえよければ、もう、このままでいいっすよ。ボタン直して着ますから...」
「それより、婚活パーティで知り合った小島さんが、お前からの電話をずっと待っていたぞ。すぐに連絡してあげないと」
「もしかして、カードの事ですか? どっかに失くしたと思ってたら、そのジャケットに入ってたんですね」
「ああ、そうだ。気付くのが遅くなってすまなかった」
「で、あの番号、やっぱり小島さんですか。だったら、無視でいいですよ」
「なんでだよ。せっかく向こうからのアプローチなのに...。彼女はお前の事を想って、夜中に何度も...」
「夜中に何度も一人で泣いたっ言うんでしょ? その子、手当たり次第で誰にでも番号を渡す、最近流行りの、 おねだり女子 るるちゃん、で有名な子なんすよ...」
はぁ?
成り行きを見ていた荒巻が爆笑して引っくり返った。
おしまい
#小説


コメント
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𓍯𓈒

あつな

유튜🦊
スラムダンクから結構経ってからだね楽しみ!!!!!

織本夜

トンベ

きゃる
国内は経済音痴の素人が同じような役職についてるのがまじですごい

きりさ

マリス

ジャッ
政治参加してみたかった…
立派な事を言ってる人の役に立ってみたかった

ねぎし
東海クイズ勢のフォロワーさんが増えつつあるので
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ネイビー 投稿者
グラで小説にトライしてみましたが、文字数制限に泣かされ、かなりの行数を削りました。 まあでも本当は3回くらいで終わらせるつもりが、7まで引っ張ってしまいました…😅
結菜🎀🥷
ネイビーさん✨️笑 シリアスな展開かと思ってたら クスっと小笑いしちゃう結末だったんですね♪ 面白かったです また楽しませてくださいね〜( *´꒳`*)
美生 (Mio)
なんと、おねだりるるちゃんとは😂 楽しませていただきました! ありがとうございます🍀
結菜🎀🥷
写真〜笑 誰ですか? レイジくん? 俺?
シロ
ついに完結!これは実話をもとにした小説ですか??