投稿

スシLOW
第二話
今日はゆかりと、いつもの店で待ち合わせの約束をした。
ゆかりと初めて出会ったのはいつの頃だったか。もう随分と昔の話で、ゆかりはその頃から変わらずに、紫の衣装がとても良く似合う女性だった。綺麗な紫色を纏った彼女に自分が一目惚れをしたのが、この恋の始まりだった。
いつもの店のいつもの場所で、ゆかりを探したが、彼女の姿が見当たらない。待ち合わせ場所に後から来る自分を、いつも彼女は優しく迎えてくれたが、この日に限って彼女の姿が見えない。
胸の奥で芽生えた小さな不安が、血流に乗って全身を駆け巡る。気がつくと自分は、店中を駆け回り彼女の姿を探していた。
息が切れ、店の床にへたり込んだ視線の先、見覚えのない紫色の衣装が写る。細身で小柄で可憐な女性、でもそれは間違いなく、ゆかりだった。
不安の霧が晴れ、鮮やかな景色の中に佇むゆかり。僕は駆け寄り、その小さな身体を強く抱きしめた。ゆかりの存在をこの手で確かめ、感情が溢れ出して泣いた。
スーパー店員
「柴田さん!私見張ってるから、店長呼んで来て!」
続く
#小説

コメント
話題の投稿をみつける

モブ。

ぎんこ

モブ。

えくぼ

えーず

のれん
かなしい

りょ(ぉ
今までのなんだったんだ

玉響吹

あああ

土の民@
頼むよ〜エックス君…
もっとみる 
関連検索ワード

ちなせ
素晴らしい文章です…!
りぜ🦎
ええとこでやめますなぁ 課金してしまうわこんなとこで止められたら笑
ニニィ
最高…‼️笑笑 やっぱりスシLOWさんの文章好きです😊❤️