成功した建築家ジェレミー・アングスト。彼が自身の講演で長く携わった建築家としての経歴の中で作品への思いが徐々に変化して行った事を話す。そのきっかけとなった出来事があったとも話し、これから展開していくであろうストーリーに影を落とす。飛行機に乗るため空港へ急ぎ会場を後にする。外は大降りの雨で濡れながら待たせてあった車に乗り込む。しばらく車を走らせると空港への道は渋滞間。しかしそこへ突然、雨の中渋滞で進めない車に走り寄り、後部座席の窓を叩く女性の姿・・・傘もささずにずぶ濡れだ。ジェレミーは怪訝に感じながらも窓を開ける。タクシーに何台も素通りされ、呼びかける一般車にも見向きもされずに、ようやく話を聞いてくれそうな車に出会ったのだと言う彼女。彼女もまた空港へ向かっていて、便乗を頼み込んで来た。ジェレミーは親切心から彼女の乗車を許すとテセル・テクスターと女は名乗る。しかしこれはこれから始まる不穏なストーリーの始まりなのである。空港へ着くが結局ジェレミーは目的の飛行機には乗り遅れてしまい、2時間ほど空港に足止めを食らう事になる。奇しくもこの空港は、ジェレミー自ら設計した空港で、そこで立ち往生する事になるのである。ジェレミーは、待合ロビーの椅子に腰掛け時間をやり過ごす事にした。が、そこにまたしてもテセルが現れて、会話をする気のないジェレミーに絡み話を続ける。その話は自身の殺人や犯罪にまつわる奇妙な話で、彼女はジェレミーの脳内で、情景を想像させながら話の世界の中へと誘導するために、徐々に現実と話の境界が曖昧になっていく。彼女の不穏な打ち明け話は、やがてジェレミー自身の胸の中に押し込めていた、20年前の〝ある〟出来事へと繋がっていき、ジェレミーの秘密を暴き出していく現実と幻想が悪夢のように交錯するダークなサイコサスペンスミステリー。下手をすれば退屈になりそうなトーキングベースのストーリーだが、不思議と飽きさせない。そしてこのクレイジーなテセルの身の上話が突然・・・本当に突然ジェレミーの人生に衝突したかのように、交わる。正直、この時は愕然としたw 上手いなこの作り方と感じた。決して派手ではないが、淡々とジワジワと真綿のように締め付けていくストーリー展開が、極上のサスペンスだった。 #オトコの映画鑑賞 #ロストボディ消失ぎ
2 話題の投稿をみつける
関連検索ワード