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きゃべつ
どこか都会の寂しさに似て
時代と時代の隅っこで
寂れてしまったロードサイドの喫茶店の
ヤニ焼けした壁に残る掛け時計の跡も
全部がどうか寂しさに繋がって
思い出の数だけ
想像力が邪魔をして
勝手な推測で人の背景を探りがちでも
愛しさの断片すら見抜いて抱きしめられる
そんな人間になりたい
真っ当に生きていると
寂しさばかりが募る
そんな題名の本でも書こうか
そう言って斜め下
節目がちに笑ったあなたの顔もまた
心の底から愛おしい
茶化すことをしないで
誤魔化すことをしないで
ありのままを
受け止めて涙を流せる
後悔だってのみこんで
夜に怯えているあなたはまるで
捩れを知らない
真っ直ぐに伸びた夕陽
ノスタルジックなんて
哀愁だなんて
そんな言葉が生まれたのは
きっとこんな眩さ故
人が薄ら寂しさを
抱きしめたがる習性故
たまにメロンソーダが飲みたくなるのも
もしかしてそのせい#現代詩 #文章
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たまにはズルくメロンソーダを飲んでも良いじゃないか。
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