投稿
まる
自家製婚活パーティーに集められた男女は、その場で立って自己紹介を強要される。
しかし我々は、花も恥じらう大人である(?)
年長者には従うが、自分の中の守りたい一線は守るのである。
みんな一人ずつ立ち上がり、粛々と苗字だけを名乗り、「よろしくお願い致します」と軽く会釈し、座る。
立ち振舞いはみんな大人である。
しかしその刹那、「下の名前も言わなきゃ!」と司会に強要されフルネームを言い直される。
そして、
「好きなことは無いのかい!?」
「何て呼べばいいんだい!?」
「好みのタイプは!?」
「住所は!?」
「アピールは!?」
「拍手!!」
と、次から次へと強要され、我々、大人の威厳は崩れ去る。
『○○××です!
「まる」って呼んでください♪
○○市△△町から来ました!
好きなことは本を読むことです!
私自身がインドア派なので、おとなしい人と仲良く出来たらと思います!
真面目な性格ですが、気軽に話して頂けると嬉しいです!
よろしくおねがいします!!』
パチパチ〜…
勘弁してくれ… もう許してくれ…!
なんか普通の婚活パーティーと違って緊張するし恥ずかしい!
我々大人が何をしたというんだ…!!
もちろん、個人情報の概念など最初からフミちゃんには存在しなかった。
今にして思えば『そりゃそうだ』なのである。
フミちゃん達、既婚者のおばあちゃんが今時の婚活パーティーを知っているわけがなかった。
そもそも既婚者は参加資格もないのである。
つまり、体験したことのないものは人づてに聞くしかない。
フミちゃん達… 主催者は、婚活パーティーの細かいところまではわからないのであった。
そして一通りの自己紹介が終わり、沈黙が流れる。
もしかしてこれで終わりなのかと焦ったが、司会のフミちゃんがナイスな発言をする。
「…よし! 回転寿司をします!!」
男性1人・女性1人をペアとして、個室の隅にそれぞれ別れて10分間のトークをする。
余った男性1人は(何故か)フミちゃんとトークをする。
そして10分経ったら男性が横にずれて、次の女性と話をする。
ちなみにその間、暇になったおばあちゃん同士2人もトークをする。
…という、ようやく婚活パーティーっぽいことになったのであった。
コメント
話題の投稿をみつける

あじま

じぇい

プチョ

パシ・
見た目は一番スリムなのにだ。
不思議なものである。

玉葱🍅

ふうせ

しいた
ブラックフライデーで安くなってるから気になってる

鎖骨

たこう
2人は今頃楽屋でケータリング食べてんのかなー何かなー?

まるね
もっとみる 
関連検索ワード

厂
ここでもし上手くいっても結婚後もフミちゃんが口出ししてきそうでこわい…((( ;゚Д゚)))
あおぞら°
面白い…と言ったら失礼なんですが、 目に浮かびます…その光景が… 昭和の頃は「お見合いパーティ」と言ってました…それ…。
あしょる🐈⬛
回転寿司をします って、まさかそのワードを口にしちゃった? え?
コグマ🧸
めっちゃめっちゃ気まずそうな 婚活パーティーですね[冷や汗]
オカルン
こわい、こわい