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吉田賢太郎
1. 「崩し」—— 重力を味方につける
相手を力で押し倒すのは、ただの「運動」だ。
本当の「崩し」は、自分の体を支える力をフッと抜くこと。
地面に落ちようとする地球の力を、そのまま相手に預けてごらん。
君ががんばるのをやめたとき、相手は「見えない山」にぶつかったように崩れていく。
これが、自分の体を放つということ。
2. 「流し」—— 相手を私の一部にする
飛んでくるパンチを、怖がって止めようとしないで。
相手が「どこへ行きたいのか」を、肌の感覚でそっと聴いてあげるんだ。
扉を開けるように、相手の力の通り道を作ってあげる。
すると、相手は勝手に空っぽの場所へ転がっていく。
これが、相手の力を操るということ。
3. 「技」と「術」—— 目に見える形、見えない心
技(わざ)は、五体にある。
それは、自分の腕や脚を、正しく積み上げられた「骨の塔」のように扱う形のこと。
術(じゅつ)は、五感にある。
それは、相手の呼吸や空気の揺れを、心で感じるセンサーのこと。
形が整い、感覚が研ぎ澄まされたとき、君はもう誰とも戦っていない。
君へのメッセージ
平常心で鏡のように世界を映し、
自然体で重力と仲良くなり、
宇宙禅で自分と相手の境界線をなくしてしまおう。
賢く見せようとしなくていい。弱さを隠そうとしなくていい。
ただ、そこにある物理のルールに身を任せるだけ。
力自慢のあいつにも、すばしっこいあの子にも関係ない。
君が「私」というこだわりを捨てて、この世界の一部になったとき、
指一本触れずに世界を動かす、本当の自由が手に入るんだ。
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