投稿

アト
2.1 基礎となる計量と弱場展開
回転していない球対称な質量 M の外部の時空幾何学を記述するシュヴァルツシルト解から始める:
ds² = −(1 − 2GM/(rc²))c² dt² + (1 + 2GM/(rc²))(dr² + r² dΩ²) (2.1)
ここで、G は万有引力定数、c は光速、r は動径座標、dΩ² = dθ² + sin²θ dφ² は立体角要素である。
GM/(rc²) ≪ 1 を満たす弱い重力場に対して、ニュートン重力ポテンシャルを以下のように定義する:
Φ(r) = −GM/r (2.2)
このとき、計量は以下のように書き換えられる:
g₀₀ = −(1 + 2Φ/c²) (2.3a)
g_{ij} = δ_{ij}(1 − 2Φ/c²) (2.3b)
ここで、高次項 O((Φ/c²)²) は無視している。
注記: この展開は標準的なポスト・ニュートン近似の最低次に対応し、地球重力場(|Φ|/c² ≈ 7×10⁻¹⁰)やGPS軌道(≈ 5×10⁻¹⁰)では十分な精度を持つ。
2.2 移動観測者における固有時間
弱い重力場中を座標速度 v で移動する観測者を考える。固有時間間隔 dτ は以下の関係にある:
dτ² = −ds²/c² (2.4)
式(2.1)と(2.3)を用いて、座標時間 dt に対する固有時間の関係を求める:
dτ² = (1 + 2Φ/c²)dt² − (1 − 2Φ/c²)(v² dt²)/c² (2.5)
ここで、v² = (dr/dt)² + r²(dθ/dt)² + r²sin²θ(dφ/dt)² である。
Φ/c² ≪ 1 および v²/c² ≪ 1 を用いて、二項展開により:
dτ/dt = [1 + 2Φ/c² − (1 − 2Φ/c²)v²/c²]^(1/2)
≈ [1 + 2Φ/c² − v²/c² + 2Φv²/c⁴]^(1/2) (2.6)
さらに (1 + x)^(1/2) ≈ 1 + x/2 の近似を適用すると:
dτ/dt ≈ 1 + Φ/c² − v²/(2c²) + Φv²/c⁴ + O(c⁻⁶) (2.7)
式(2.7)の物理的解釈:
1. 重力赤方偏移項 Φ/c²: 重力場による時間の遅れ(Einstein 1916)
2. 特殊相対論的時間遅延 −v²/(2c²): 運動による時間の遅れ(Einstein 1905)
3. 重力・運動結合項 Φv²/c⁴: 一般相対論特有の効果で、特殊相対論とニュートン重力の単純な重ね合わせでは現れない
この第3項の存在が、本定式化の核心である。
2.3 係数「3/2」の物理的・数学的起源
有効ポテンシャル Φ_eff を用いて固有時間の関係を以下のように表現する:
dτ/dt ≈ 1 + Φ_eff/c² (2.8)
式(2.7)と比較すると、一次近似では:
Φ_eff = Φ − v²/2 + Φv²/c² (2.9)
軌道運動の場合の特別な関係:
円軌道や楕円軌道では、ビリアル定理から以下の関係が成り立つ:
v² = −Φ (2.10)
これを式(2.9)に代入すると:
Φ_eff = Φ − (−Φ)/2 + Φ(−Φ)/c²
= Φ + Φ/2 + O(c⁻²)
= (3/2)Φ + O(c⁻²) (2.11)
または、v²を明示的に書けば:
Φ_eff = Φ + (3/2)v² (c⁰次まで) (2.12)
係数3/2の分解:
* 1/2: 特殊相対論的運動エネルギーによる時間遅延
* 1: 一般相対論的な重力・運動結合効果
この3/2という係数は、Schwarzschild (1916)、Droste (1917)以来の弱場展開で知られており、本研究はこれを有効ポテンシャルの形で再定式化したものである。
既存理論との整合性:
* Will (1993)のPPNパラメータでは (1+γ)v²/(2c²) の形で現れ、一般相対論では γ=1
* Ashby (2003)のGPS解析でも同じ係数が使用されている
* したがって、本研究の係数は既存理論と完全に一致する
2.4 回転効果の組み込み
角速度 Ω で剛体回転する座標系における点の速度は、回転軸からの距離を ρ = r sinθ として:
v_rot = Ω ρ = Ω r sinθ (2.13)
これが式(2.7)の速度項に寄与する。回転による遠心ポテンシャルは:
Φ_centrifugal = −(1/2)Ω²ρ² = −(1/2)Ω²r²sin²θ (2.14)
これを全体のポテンシャルに組み込むと:
Φ_total = Φ(r) + Φ_centrifugal
= −GM/r − (1/2)Ω²r²sin²θ (2.15)
相対論的補正も含めると、特殊相対論的時間遅延項にも回転速度が寄与する:
−v²/(2c²) → −(Ωr sinθ)²/(2c²) (2.16)
2.5 提案する統一重力ポテンシャル
以上の考察を統合すると、以下の有効ポテンシャルが得られる:
Φ_uni(r, θ, v, Ω) = −(GM/r)[1 + 3v²/(2c²)] − (r²Ω²sin²θ)/(2c²) (2.17)
または、軌道運動を考慮しない一般的な形式では:
Φ_uni(r, θ, Ω) = −(GM/r) − (1/2)Ω²r²sin²θ + O(c⁻²) (2.18)
式(2.17)の各項の物理的意味:
項 係数 物理的起源 相対精度
−GM/r 1 ニュートン重力 基準
3v²/(2c²) 3/2 SR時間遅延 + GR結合 ~10⁻⁹ (地球)
r²Ω²/(2c²) 1/2 回転遠心力 ~10⁻⁶ (地球赤道)
重要な注記: この定式化は、既存のポスト・ニュートン展開と矛盾しない。むしろ、異なる物理効果を統一的な枠組みで表現する代替的視点を提供するものである。
コメント
関連する投稿をみつける

臼井優
田代和馬院長に学校での感染対策を聞きました<学校での感染対策>
◆ワクチンの接種率を上げる
◆休み時間に換気をする
◆人混みではマスクを着用する
◆体調が悪いときは無理して学校に行かない
◆食事前・トイレの後は石鹸を使って手を洗う
◆給食やお弁当は間隔を空けて食べる
1月10日(金) 16:02 TBS NEWS dig

りこ

他力本願寺
自分の気持ちと向き合う。

吉田賢太郎
誰かに信じてほしいなんて
これっぽっちも 思っていない
僕が吐き出す この苦しみや悲しみは
誰かの承認をもらうための チケットじゃない
ただ 溢れてしまうものを
詩という形にして 外へ放り投げているだけ
君がどう読むか どう勘違いするか
そんなことは 僕の知ったことじゃない
僕が病院へ行くのも
誰かに「かわいそう」と信じてほしいからじゃない
ただ 僕の脳という「装置」が
うまく動かなくて 悩んでいるだけ
心の問題なんて きれいな言葉にまとめないで
これはもっと 物理的で 切実な
僕と僕の脳との メンテナンスなんだ
わかってもらわなくていい
信じてもらわなくていい
僕はただ 僕として呼吸をするために
この言葉を ここに置いているだけ
この詩の「本質」の解説(情報伝達)
この表現の根底にあるのは、**「自分自身の苦痛は、他人の評価や理解に依存しない」**という強い自立心です。
表現は「放出」: 詩を書くことは、理解されるための「コミュニケーション」ではなく、自分を保つための「デトックス(排出)」である。
通院は「調整」: 精神科への通院を「信じる・信じない」の次元で語るのは間違い。それは、目の不調で眼科に行くのと同じように、脳という器官の不調を整える「現実的な対処」である。
境界線の確立: 自分の悩みは自分のものであり、他人がどう解釈しようと、その価値も事実も変わらない。

臼井優
東邦大学 小林寅喆教授
⇒『移動するたびに手を洗う』
ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長
⇒『診察ごとに飲み物を飲む』
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
⇒『海藻・きのこ等を食べて腸活する』
すずらん歯科矯正歯科 照山裕子院長
⇒『高速でぶくぶくうがい』

ʕ•ᴥ•ʔ
なんか語彙力少ないし、多分人のこと言えないけど私みたいなんだろうな。発達障害ではないけど発達障害みたいに周りから思われてしまうやつ。なんか説明する時に、言葉が出てこなくて、最終的にノートに書くのが、◯とか⬜︎みたいな形を書いてくれるんだけど、何の説明かさっぱりわからんのや。多分他の生徒さんもわかりづらいだろうなと思うんだけど、一度学んで、再確認のように先生の話を聞くと、言っている意味がわかるんだけどな。
会話が学生が話すようなネタだしな。この先生も本当に苦労をせずに音楽だけやって来て、他の言語を知らなくても音感と音楽知識のみなんだなぁと。後は感性が豊かなのは分かるけど、勝手に想像して誤解も大きく膨らませて騒ぎ立てるようなところはとても困るんだけどな。
流石に、前々から噂には聞いているが、
歩くガセネタスピーカーと言われてるだけある。

吉田賢太郎
自分自身は別に
世間一般・他者周囲に対して
一切信じてほしいとか思ってないよ
ただただ
苦しみや悲しみなどなどを
詩的にして伝えてるだけで
相手の解釈なんてどうでも良いから
間宮ろも
3枚の中から1枚選んでください。
カードの意味はコメント欄にあります。
#占い #占い師 #GRAVITY占い部 #今日の占い


病んでるアピール

あこ
高野和明/著
角川書店
「ジェノサイド」というなんとも不穏な題名である。日本語に直せば「虐殺」が1番わかりやすいだろうか?
とても素晴らしい小説だった。
この本では主に2人の主人公の話が交互に描かれていく。
日本では、薬学部大学院生の古賀研人。アメリカ人の傭兵イエーガー。
それぞれ日本とアフリカで、自分との、他の人との闘いを繰り広げていく。
古賀は、父親から託された「人を救うための知」を追求していくのだが、巨大な国家、企業の論理に追われて、命を狙われていく存在。
イェーガーは、傭兵で我が子を守るためにさらに多くの命を奪わざるを得ない矛盾を背負う、暴力・軍事・国策の象徴。
この二人は対照的でありながら、どちらも「正しさ」を胸に行動している点が重要なのだ。
そこに、「超人類」とでも呼ぶべきアキリが最重要人物として、護るべき存在として絡まってくる。
本作が恐ろしいのは、本当の悪人という悪人が出てこない点にある。
誰もが、個人的なトラウマを抱えながらも、最善と思う行動をとる。
それぞれに違った立場での「最善」は果たして人類にとって正しいのか?という問いを読者にこれでもかと突きつけてくる。
命に優先順位はつけるしかないのか?
そもそも、科学は誰のために進化していくのか?
人間は、自分が安全圏にいる時、他者の悲しみを見て見ぬふりをしていないか?
「ジェノサイド」は、SFの形をとった“人間中心文明そのものへの告発”でもある。
読み終えたあとは、ホッとする温かい気持ちになるが、その反面、世界のニュース、医療システムの現実、そして何よりも今世界中で起こっている戦争、抗争の見え方が違ってくる。
それは確実に違ってくるーー
それこそが、この本の本当の「力」であるのだ。

もっとみる 
話題の投稿をみつける

みっち
テンパる自分と冷静なレン
そっからこいわずらいひとりバージョン準備してやることたんまりやったよな…
それとレンのことめっちゃ心配やったやろうし😭✨
ほんまよく頑張った👏
#庭ラジ

せんば
今年もラムネを用意するにあたって、安いスーパーを役員と探し、買って1人で運び出しました。20本ずつに分けたとはいえ合計60本は重かったです。疲れた。
#ラムネ貰った人と繋がりたい

鎖骨

いくら
すんばらしい😎✨

うどん

菊池あ
半分は地元出身で、半分はそれ以外だとか。
地元の受け皿になったり、ありがたいことに遠くから来ていただける。そんな素敵なチームっぽい。
3番の逞しいセッターとか1番の稲妻の雰囲気漂うキャプテンとか、個性豊かで映える感じの魅力的なチームっぽい。

たると
これだから酔っぱらいの相手は嫌なのだ!!!!!
寝るな!!!!!!!!!!!!!私が片付けるかぁ、、、🙃

よるの

紗綾絶
でもね、ドア越しからは想像以上に音漏れします。
あと完全に防音ではないからね...
バカみたいに音量大きくしてカラオケする人は、外に音漏れてるの自覚してね( ˇωˇ )
あとカラオケで性行為してると報告あると普通に通報、捕まるからね( ˇωˇ )
元カラオケ店員

ふらふ
原曲もいいんだけどアレンジされたやつもよくて一瞬の記憶だけに留めておくのが勿体ない気がした
また聞きたいしなんならリピりたいのでなんらかの形で音源出してくれたりとかしないかな…
もっとみる 
関連検索ワード

れいじー
つまりどういうことだってばよ...?