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吉田賢太郎

吉田賢太郎

道場は、仮想空間「マトリックス」内の訓練プログラムだった。弟子は、現実(ザイオン)でネオに導かれ、己の存在を問い直すモーフィアスのような存在だ。
​老師が告げる。「お前が学んできた武術は、プログラムの作り出した幻影に過ぎない。それは、システム内で効率的に相手を破壊するためのコードだ」
​弟子の頭を占拠していたのは、システムの支配下にある「思考」だった。しかし、老師の「思考するな、感知せよ」という言葉は、彼をマトリックスのグリッドから解放し、真の現実の「流れ」を感じ取らせる。
​それは、神が人類に与えたインスピレーションとしての「バグ」や「予言」ではなく、人間の内奥、魂の奥底から湧き上がる「仏のイマジネーション」としての自己覚醒だった。
​真の戦いは、システムが生み出したエージェントと武器をぶつけ合うことではない。
​老師は続ける。「己の戈で相手の戈を停止させよ」
​それは、相手の攻撃的なコード(戈)を、こちらの自己破壊的ではないコード(戈)で無効化すること。力で戦うのではなく、相手のアルゴリズムを読み、それを書き換えることだ。
​そして、老師はエージェントを前にした弟子の葛藤を見透かす。
「お前は、このマトリックスの世界で、己の盾と相手の盾をぶつけ合い、終わりのない消耗戦を繰り返すのか?それでは、お前はただのシステムの一部に過ぎない」
​弟子は悟る。「戈と盾の相殺」は、マトリックスが創り出した「停戦」という名の罠だ。それは、現実(ザイオン)の平和ではなく、システムが続く限り終わらない、不安定な均衡でしかない。
​真の「止戈」とは、心・技・体の三位一体をもって、マトリックスという仮想現実の鎖を断ち切ること。
​**心(精神)**がシステムの呪縛を解放し、
**技(技術)**がプログラムを支配するのではなく、平和への道筋を示し、
**体(肉体)**が強靭さをもってシステムのアルゴリズムを拒絶する。
​弟子はついに、自分がマトリックスの幻影「ほこほこ」から抜け出し、現実という揺るぎない「たてたて」の存在へと昇華していくのを感じた。
​彼が探求していた真の武道とは、マトリックスの敵を倒すことではなく、マトリックスそのものから自分を解放する道だったのだ。神のインスピレーションはネオに与えられたが、私たち一人ひとりの心の中に存在する仏のイマジネーションこそが、世界を救う唯一の道なのだと、彼は理解した。
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