そうかぁ…べ二さんが任地にいた頃に胸に抱いていたクロスの形はこれなのか…べ二さんが闇の中にいた時も、苦しい現実に直面していた時も、束の間の青空を信徒の人達と眺めていた時も、その胸にあったのか…時に縋るように握った日も、時に歯を食いしばった日にも、その胸にあったのか…