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たいち
言葉自体は1800年代にイギリスの詩人が生み出した概念らしいけど、精神科医の先生が重要性を再発見して最近は時々ビジネス書でも取り上げられてる。
ネガティヴケイパビリティは『答えの出ない問題に対して、不安定、未解決、懐疑のまま向き合い続ける能力』のように定義されてるらしい。
僕は医師は『問題を速やかに解決する能力』(ポジティブケイパビリティ)が比較的高い。
受験戦争を経て、その能力が高いものが選別されてるからだと思う。
その能力は確かにめちゃくちゃ大切なんだけど、ネガティヴケイパビリティが低くてポジティブケイパビリティだけ高い医療者が、答えのない問題を抱える患者と向き合うと、非常に辛い思いをする。(患者も医療者もどちらも。)
例えばアルコール依存症で末期肝硬変と肝臓がんをかかえる身寄りのない男性。
2月に1度くらいは道端で倒れて救急搬送される。
地域包括ケア含めて社会のセーフティネットになんとか引っ掛かることもあれば、擦り落ちるかもしれない。
手を差し伸べても、その手を振り払って、噛み付いてしまうような生き方をされてる方。お陰で近くの大きい病院でも、諸々ありほぼ出禁。うちで処方してる薬もゴミ箱で見つかった。
答えがないなぁ、と思う。
それでも、患者の「もうのたれ死んでもいい」を鵜呑みにはしないし、いうこと聞けないなら診れない。とも言いたくない。
どうしたもんかねぇと思いながら『また伺っても良いですか?』と問う。
どうしたら良いのかな?と多職種のチームで話して、お互いに『これ、難しいね』そんな事を話して具体的な解決策はないままで問題の難しさを確認して、なんとなく問題の解像度を上げる。
総合診療医は、『それはウチでは見れません。』という安易な問題解決を避ける。
そんな医師はやっぱりネガティヴケイパビリティ必要なんだろうなと思う。
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ris虎🐯

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てかもっと話したかった

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2でなくてもできるんじゃの
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ちい🐻❄️🌼*・
仰っる通りデス✨️ ネガティヴケイパビリティの方に寄り添う前には、私はお腹いっぱい😋で挑みます そして傾聴[穏やか] あ、nurseです(・∀・)ゞ 訪問で、多いんです❕
がっちゃん
恐らく複雑な人間関係に小さい頃からかかわらざるを得なかった方なのでしょう。先日裁判があった京アニ事件の青葉さんを思い出しました。彼も長い親からの虐待に始まる辛い経験があって暴力的な性格になって事件まで起こしてしまった。治療した医師達に何故そんなことする?という言葉を投げた人もいたようです。でも、必死の看護で彼は人生で初めてこんなに親切にしてもらったと言ったとか。良かったと純粋に思いました。先でどうなるかわからないけど、少なくとも彼は人の情を感じる時間を得ることができた。 生き方は本人にしか決められないし、その人生の価値を感じるのも本人。誰もがどんな形でも満足する時間を持つべきだと思います😊
Blue Ocean
お疲れ様です 切って解決、の外科医よりも 内服でじっくり解決!?の内科医よりも さらに総合診療医は患者の内面に迫るという意味で尊敬です
Luna
アルコール依存症とそれに伴う疾患は難しいですよね 元気になるための答えは「治療をきちんと継続し、お酒を断つこと」と明確なのに…それをどう実行してもらうかは患者さんそれぞれの背景があるから難しいですよね 入退院繰り返して亡くなった方もいました
たかち
僕はリハ職なのですが、ネガティブケイパビリティの視点は常にあります。 「あーでもない、こーでもない」て思いながらトライアンドエラーの日々です。医師は咄嗟の判断力が必要ですので、ポジティブケイパビリティ寄りなんですかね?どちらの考えも難しいですねぇ…