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臼井優
脳内麻薬とは
「脳内麻薬」とは、脳内で生成される神経伝達物質のうち、麻薬に似た作用を持つものを指します。これらは、報酬系や快感、鎮痛などに関与します。
ドーパミン: 快楽や報酬、意欲、集中力に関与する物質です。ゾーン状態では、ドーパミンが分泌されることで、高い集中力とモチベーションが維持されます。
エンドルフィン: 「脳内モルヒネ」とも呼ばれ、強い鎮痛作用と多幸感をもたらします。極限状態でも苦痛を感じにくくし、「まだできる」という感覚を生み出します。
アドレナリン: 適度な分泌により、高い集中状態と瞬時の判断力を可能にします。
ゾーンとは
「ゾーン」は、学術的には「フロー」状態とも呼ばれ、時間が止まったように感じたり、体が勝手に動くように感じたりする、活動への深い没入状態です。
特徴:
極限の集中力と没頭感。
雑念や不安、恐れの感情がなくなる。
時間の感覚が失われる(主観的な時間の流れが遅く/速く感じる)。
自己意識が薄れ、行動と意識が一体になる(自己流動感)。
能力が最大限に発揮される。
両者の関係
脳内麻薬は、ゾーン状態を引き起こし、維持するための脳内の化学的基盤です。ゾーンに入ることでこれらの快楽物質が放出され、その結果として前述のような感覚やパフォーマンスの向上がもたらされます。
つまり、脳内麻薬は物質であり、ゾーンはそれらの物質の作用によって生じる精神的・生理的な状態であると言えます。
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