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カナディアンロッキーにある「アサバスカ氷河」から解け出た水は、とんでもなく冷たかった。

冷たいとは「爪が痛くなるほどの刺激」に由来するらしいが、指がちぎれそうなぐらい冷たかったのを覚えている。

アサバスカ氷河は、北米でもっともアクセスしやすい氷河と言われており、最寄りの観光センターから、巨大なタイヤのついた特殊車両に乗って氷河の上まで連れて行ってくれる。

2つの岩山の間から流れ出てくるような文字通りの「氷の河」。その一部は氷から水へと姿を変え、氷面の窪みに川をつくり、勢いよく流れ落ちていた。訪れたのは快晴に恵まれた夏の日だったにもかかわらず、吹く風もけっこうひんやりしていた。日がかげれば寒さすら感じるはずだ。

驚くのは氷河の大きさだ。アサバスカ氷河は「コロンビア氷原」の一角で、あの山の向こうには東京23区のおよそ半分の300平方キロを超える「氷の原」が広がっているらしい。しかも氷の厚さは300メートル以上もあり、東京タワーが収まりそうな深さなのだ。世界にはもっと大きな氷河があるとはいえ、日本で暮らしていると感覚的に想像がつかない。

そんな巨大な氷の塊も、急速に規模を縮小しているとか。たしかにネットで最近の写真を見てみると、ずいぶんと小さくなったような気がする。

最近思うに、「地球温暖化」というネーミングは状況を的確にあらわしていない。気候が暖かなことを温暖というのだから、「地球灼熱化」の方がより実態に近いのではないか。

「global warming」ではなく「global warning」、地球からの大いなる警告だとすると、連日のうだるような暑さもより切実に感じられる。
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