ポーラースター前編ってどんな話だっけ。読んだっけ

私の感謝の足りなさの記

私と坊の部屋が物置きになったのは聞いていた
しかし、想像を200%くら位越える容量のものが詰まっていた

初めて見た時は衝撃のあまり、開けて閉めてを３回くらい繰り返した
頭がパニックになり、開け閉めしたらぷよぷよフィーバーみたいに連鎖で上から消えるんじゃないかと思った
いつから物流倉庫になったのだろう

おかんが言うには
パート先の60代の先輩が日頃から「孫が三人使ったものは全部置いてある、いつか必要な人が現れる」と言っていて、おかんが坊の事を話した時に頭にビビビッときたそうだ
でも、そのビビビッは脳神経外科の方がいい

おかんが断ったら「おさがりを嫌がるような子に育てたらいかん」と説教され
ある日突如ご主人と一緒に軽トラ一杯の箱を持ってきた

箱を開けても開けても、坊にあげたいものは見つからず、保育園に通ってらしたので、全部大きく名前が書いてあって、服も肌着も靴下も三人のお孫さんが着尽くしてもうヘロヘロだった

絵本は落書きがあって、ジグソーパズルはピースがどうみても足りなくて、ジャングルジムはパーツが足りなくて危なくて組み立てられない

ちなみにその方は良いものは全部、色んな人を家に呼んで持って帰って貰ったあとなので、本当に誰がみてもいらないものしかない

「おかん、これ全部いらん」
「うん、ちょっとずつ捨てよな」
その人が坊の名前を伝えても「あんたところのもらい子ちゃん」と言うのも腹がたった

お下がりが嫌なんじゃない
ただ、人に上げる状態じゃない

なんだか坊が低くみられたようで悲しくなって泣く

でも一晩泣いて寝たら、気持ちが変わった

3人のお孫ちゃんが元気に育った後の物だから縁起物な気がしてきた

全部捨てなくても、着れない服はクッションの中身に使える、使えないおもちゃのパーツも部品ごとに分けたら、坊が工作したい時に、何か凄いものを作るかもしれない
どうしても使えないようなのだけ処分して、あとは感謝して、考えながら使わせてもらおうと思い直した
休職中なのだから、なんだって出来る
むしろやること出来て良かった

とりあえず一箱目からとりかかるかと、出して並べてるとおかんがきて

「実はこれお孫ちゃん達のとりあえずの5年分で、まだまだ続きがあるみたいなんよね」と言った

そこの家まるごと粗大ゴミセンターに持っていってほしい