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アメジスト
読書記録です。
恐怖の正体
トラウマ・恐怖症からホラーまで
春日武彦 著
中公新書
中公新書ですが、お堅い感じではなく、精神科医の著者が、様々な恐怖症からホラー映画まで、縦横無尽に恐怖について語り尽くしたエッセイとなっています。
冒頭いきなり、止まった電車の下をくぐろうとして轢かれた男性の話が述べられているのは、じわりました。
著者自身が該当する甲殻類恐怖症やゴキブリの恐怖や著者のトラウマ映画「人間魚雷回天」などの実体験に基づくものについての心理描写は、著者の文学的センスもあり、生理的嫌悪感や不安感がジワジワきます。
個人的にはハイライトはゴキブリですね。
住居は住んでいる人にとって第二の皮膚であるゆえ、そこに不潔な異物であるゴキブリが侵入したおぞましさ、タマシイを包む「層」の一部へ奴が混入して汚染されてしまった絶望感に打ちひしがれてしまうという心理描写は、まさに恐怖の正体を感じました。
博覧強記で古今東西の様々な小説の恐怖について述べられているのも読み応えがあり、文学的なアプローチが面白く感じました。
#読書
#読書感想文
#恐怖
#恐怖症
#ホラー

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おもしほそうです!読んでみようかな