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シノ

シノ

私が住んでいる県には、行ってはいけない場所がある。
その場所は誰が行っても、必ずナニカに出会ってしまう。
だけど、どうしても通らなきゃいけない時がある。
これは、その時に遇ってしまった不思議で少し怖い話。

その日は、家族で星を見に行った日だった。
街路灯が少ない道のせいで、迷ってしまった帰り道。愚図りだす三人の子ども。
まだ幼かった私達三人は車の後ろの座席で団子のようになって愚図っていたそうだ。

私「くらいぃ…ここやだぁぁ」
弟「かえる!かえる!!」

騒ぎだす娘と末っ子、無表情でだまりこくる兄。

父「見事に道がわからん」
母「だから、いつもの道にしようって言ったじゃない!」

ひっく、と、愚図っていた幼い娘が突然大声を出した。

私「やぁだぁあ!!」
母「シノちゃーん、あとちょっとだか…」

‘ ’

ナニカが聞こえた。

ぴたり、と、車の中を行き交っていた声が止まった。

人気のない小さな公園。
ぽつん、と、佇む一本の細い街灯。

滑り台、ブランコ、シーソー……
ありふれた遊具とベンチの上に、ソレ等は居た。

ヘッドライトに照らされた無数の目。

にゃあん

それは、異常な光景だった。
ひしめき合うように公園を多い尽くすようにびっしりと猫がいる。

数えきれない猫の目が一斉にこちらを見ている。

にゃー

一匹が鳴く。

にゃー、にゃー

釣られて他の猫が鳴き出す。

にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー

なぁぁう

なんで
ここにいるの?

そう、言っているようで、猫の一匹が微かに動いた瞬間……

私「かえるぅう!!」

娘が暴れた。はっ、と、意識が戻り、運転していた父の肩を揺する。

母「お父さん!早く!」
父「どっちに行くか…」
母「どっちでもいい!!」

とにかく、ここを離れなければいけない。
その一心だったそうです。
後で、気付いたそうですが、その公園は、夜は決して入ってはいけない道の一つだったそうです。

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