もし身近に、クラシックが本当に好きで、しかも好みまで一致する友人がいたら、たぶん「この曲きれいだよね」とか「この演奏良かったね」みたいな話は一切しないと思う。

共感で繋がるSNS

投稿

太郎

2025/12/24

身近にクラシックが好きで、好みも合う友人がいたらどんなことを語り合いたいですか

回答数 13>>

もし身近に、クラシックが本当に好きで、しかも好みまで一致する友人がいたら、たぶん「この曲きれいだよね」とか「この演奏良かったね」みたいな話は一切しないと思う。

代わりに真っ先に語りたいのは、「この曲、作曲家はどこで自分に嘘をつけなくなったか」だと思う。

たとえば「この終止、機能和声としては完璧なのに、精神的には一切救ってないよね」とか、「ここ、解決してる“体”を装ってるけど、実際は問題を放置して次に進んでない？」みたいな話を延々とする。

テンポ指定についても、「これ、人間に弾かせる気ないだろ」とか、「初演当時の楽器性能とホール残響を考えたら、この指定は思想的な暴力じゃない？」みたいなところから入る。

シューベルトを“美しく”演奏することが、実は最大級の裏切りなんじゃないか、とか、マーラーを“壮大”とか“感動的”に消費する現代の聴き方が、彼の音楽を一番無害化してるんじゃないか、とか、そういう身も蓋もない話をしたい。

最終的には、「この曲って、“わかってほしい”と思って書かれたのか、それとも“誰にもわかるな”と思って書かれたのか」という問いに行き着くと思う。

で、その問いに対して、すぐに答えを出さずに黙れる相手かどうか。たぶん、そこが一番大事。

クラシックが“綺麗な音楽”だと思われてること自体が、一番の誤解だと思ってるから、綺麗に聴こうとしない人とだけ、音楽の話をしたい。