これは、いじめの問題で非常によく議論されるテーマですね。

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つんつん

2025/12/05

いじめる側が悪いのか、いじめられる側が悪いのか、なんて愚問ありますけど、いじめる側がいじめやすい人をみつけるのでいじめる側の問題です。そうだよな？

回答数 194>>

これは、いじめの問題で非常によく議論されるテーマですね。
結論から申し上げますと、日本の法的な定義や、いじめ防止を目的とする教育・人権の観点からは、「いじめられる側にも悪いところがある」という考え方は、適切ではないとされています。
⚖️ いじめの責任は誰にあるか
いじめ防止対策推進法に基づく考え方では、いじめの**全ての責任は、行為を行った側（いじめる側）**にあります。
1. 「心身の苦痛を感じていること」の重視
前述の通り、いじめの定義は「行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」とされています。これは、いじめの成立要件は被害者の感じ方にあることを明確に示しています。
行為の理由は何であれ: 被害者が何らかの「欠点」を持っていたとしても、それを理由に攻撃し、苦痛を与える行為は加害行為であり、いじめの責任は加害者側に生じます。
「いじめられるような態度」という主張の否定: 「態度が悪いからいじめられた」といった理屈は、いじめを正当化しようとする議論であり、人権を尊重する現代社会の考え方や、いじめ防止対策の立場からは認められません。
2. 加害行為の正当化の否定
いじめとは、力の不均衡を利用して、一方的に人権を侵害し、心身に苦痛を与える行為です。
加害行為が、被害者の特定の言動や性格に起因しているとすることは、加害側の責任を軽減し、被害者に責任を押し付けることにつながります。
これは、いじめ問題を解決する上での最大の障害となるため、教育現場や相談機関では、「いじめられる側にも原因がある」という言説を強く否定しています。
💔 なぜ「いじめられる側も悪い」という意見が出るのか
このような意見が出てくる背景には、いくつかの要因が考えられます。
問題の単純化: 複雑な人間関係の問題を「双方に問題があった」と単純化することで、加害者の責任を曖昧にし、当事者ではない第三者が精神的な負担を避けようとする。
自己防衛: 「いじめられる側にも原因がある」と考えることで、「自分はいじめられるような原因を作らないようにしよう」という自己防衛意識が働く。
いじめの正当化: 加害者が自分の行為を正当化するために用いる論理。
この言説は、被害者をさらに苦しめ、**「自分が悪かったからいじめられたのだ」**と追い詰めてしまう危険性があります。

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