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ヒロ🦻【えんの木】

ヒロ🦻【えんの木】

1. ソーシャル・キャピタル(社会関係資本) とは

・パットナム 「協調的行動を容易にすることにより社会の効率を改善しうる信頼・規範・ネットワークなどの社会的仕組みを特徴とする」(パットナム)

・一言でいえば互酬性互恵性に基づく人や組織間の絆のこと。インフラストラクチャーのことではなく、市場では評価しにくい価値のことを表すために「社会関係資本」と表す。

 ・ソーシャル・キャピタルがあることで、集団としての協調性や近隣との連携や助け合いが可能となる。

・東日本大震災のような緊急時には、様々な互酬性の規範が示されて社会関係資本の厚さが示される。

・この概念は一説によるとルソーの社会契約論にある政治思想にまで遡れるとも。

・ソーシャル・キャピタルでは、互恵性に加えてコミュニティの再生や相互扶助の精神に重点が置かれている。

・コミュニタリアニズムにおける共通善が前提となっている。

「心の外部性を伴った信頼・規範・ネットワーク」(稲葉2011)


2.社会関係資本のデメリット

・社会関係資本の厚みが、 もたれあいや癒着を生み出しやすい。

・社会関係資本は通常の外部性(ある行為の意思決定が他の主体の意思決定に影響を及ぼすこと)とは異なる性格の外部性を持っており心の外部性をも含んでいる。そのため物理的な変化がなくても、 お互いに心と心が繋がっていると感じれば、正の外部性が生じる。逆に互いに反発心や嫌悪感があれば負の外部性が生じる。

・一般的に外部性はある金銭的な報酬があると内部化(仲間になる)できるが、社会関係資本による外部性は、金銭で穴埋めをできない。善意から生じた行動にお金を払うと行動目的の喪失、行動そのものの消滅の恐れがある。

・経済格差により社会関係資本が棄損される。不平等な世界では、貧乏人~金持ちまでお互いに同じ価値観に立てない。不平等は信頼の棄損ばかりか、厭世観・腐敗を生み、それがまた不平等を拡大させるという拡大再生産も指摘されている。

・社会関係資本の偏在も弱いグループの社会関係資本を制限したり疎外したりすることで、棄損の原因になる。社会関係資本は、文化的社会的な長い変化の過程で生まれ、個人の絆も、一般にそれが熟成・機能するまでには時間がかかる。それ壊すことは比較的簡単である。

・少子高齢化、過疎化、自然災害による地域の崩壊、雇用形態の変化、社会の多様化などによって、社会関係資本が減少する可能性がある。

・自由を制約し不寛容性をもたらす。自由な個人の行動を縛り、もたれあいや癒着、同調圧力を生む。

 【参考】 

山田(2023)アドラー心理学「共同体感覚」とは何か,高知工科大学紀要


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