スマホの充電、何％以下になったら焦る？10%｜Macの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

冬になるとやってくる白鳥。
飛びながら鳴いているけど、あれはクセだよね。

今飛んでるさなかの声は単にクセで、本当は北の大地から海を越えて一緒に羽ばたいた仲間に言ってる、頑張れ頑張れって。きっとね。

越冬の海越えのために仲間と同じ方向を向いている。とはいえそれぞれが自分の力で飛んでいる。手を取り合っているわけではないし、なにかあったとしても声を掛けるくらいしかできない。

お互い必死だから励ましたくても視線も送れないかも知れない。
励ますほうだって声を出す余裕さえないかも知れない。
だから群れの中でも一番強いリーダーはみんなを励ます。デカい声で。
たとえちょっとヤバいとしても。多分。

あの古傷が、ここにきて…！とか。
そうした負の要素で長い旅を越えられないかも知れない。
一つの判断ミスで冷たい海に墜落するかも知れない。
つらい旅をするにはもう若くないかも知れない。

誰も言わないからわからないけど、たくさんの冒険者とその家族が命を落とすのだろう。

死ぬまで暖かいお風呂で体をあたためることもないのに。

もしも、そんな白鳥が自分の生きる意味を悩んだとしたら、きっとそのままでいいと思うよって人は言うのだろう。
今のまま古くからの自然の営みを繋げていけば良いと。
迷わずに、迷ったとしても懸命にそれを続ければ良いと。
背中を押すように励ましたら良いと。
長いあいだ彼らの先祖がそうしてきたように。

私にしたって、そんなもので良いのだ。
フカンで見れば、人々をちっちゃくして見ればきっとそのようなものなのだろう。

疲れた人を労おう。精一杯なにかやろう。
大変ななか苦しんでる人もにしてもなんやかやプライドとかもあると思うし気安い気持ちでは励ましも含めてなにもできないかも知れないけど。
せっかくというべきか、このままではいけないといつも思ってるんだからなにかやってみよう。

白鳥のように優しく力強く。
(弱くも儚くもないよ。信じて愛して燃え尽きてゆく。)