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ハ月

ハ月

#小説のなかの好きな一節

 あのとき僕はひとつ先のショーケースに飾られたブーケを見ていた。真っ白な、鈴のようなかたちの、小さな花。見ているうちに僕はその花束を手にした君の姿を空想していた。なぜだかわからない。君にとても似合う花だと感じたのかもしれない。それで、その香りを確かめたくて思わず歩いたのです。君から離れたのではなくて、未来の君のほうへ一歩近づいたのです。

『花のような人』佐藤正午
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