公務員時代の恐怖体験：税金泥棒という言葉の重圧

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2024/11/20

税金泥棒

怖い言葉と思った。

公務員をしてた頃に出会って、背中が震えるほど、眠れないほど怖かった。

当時は寝ても覚めても公務に集中してた自負はある。
けど、結果が伴うかと言えば、きっと満足いくものではなかっただろう。少なくとも、「もっと私に力があれば」と、いつも引け目のようなものを感じていた。

そんな時に出会ったので、その衝撃は大きかった。

こんな酷いことを言う人がいるのかと。
　そうすると、少し休んだりしただけでも、ちょっと手を抜きたくなったときでも「税金で働いてるんだから」と、心の鞭が唸った。

そして、最悪なことに、「それを言いたくなる相手の気持ちもわかる」と思ってしまった。
それが、苦しかった。

だって、確かに、公務員には、なりやすさとなりにくさが人によって違うと感じていたから。それは、環境に起因するものだと、言葉にはならない肌感で感じていたから。

そう感じてしまうと、「自分は優遇されている」「そんな資格ないのに」「もっとできなければいけないのにできない自分には税金で働く資格はない」というスパイラルに陥った。

それだけが原因ではないけれど、結局、私は公務員を辞めた。

そして今。

「税金泥棒するな！」と言ってる友達に「ホントそうよね」と言っている。

だって、優遇されているのは事実だから。

それを認めないで「私たちだって働いてる」とか言う公務員には「当たり前でしょ？それよりさらに価値があるから、人から奪ったお金で生きながらえてるんでしょ？」と思ってしまう。

だって、税金高いんだもん。

そしてさらに謎なのは「自分たちも納めている」と言う層。両親がこれだった。

当たり前でしょ？

なんで偉そうにしてんの？

そっちは、戻って来る上に上増しされてるのに何故文句言えるの?一方的に奪われる側の前でよく言えるねその神経わからん

とまで、思っちゃう。

それでも、定年まで勤め上げた父母は、そう言えるだけの仕事を来たとも思うから言わないし、なんなら感謝もしてる。

でも。

税金は、高い。

今回の選挙も、「パワハラでもいいから働いてくれ公務員」って気持ちが裏にあった気がして。

一票が重く感じた。から、行けなかった。

願うしかできない。良い県政を！