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マサヤス   龍之介

マサヤス 龍之介

シャシンの残照  ♯ 251

#アメリカ古典映画

☆『西部戦線異状なし』/ユニヴァーサル作品(米) All Quiet On the Western Front

1930年昭和5年封切 原作:エリッヒマリア・レマルク 監督:ルイスマイルストン 脚本:マックスウェル・アンダースン、ジョージアボット、デドアンドリュース 撮影:アーサーエディズン
出演:リューエアーズ ルイスウォルハイム ジョンレイ アーノルドルーシー

※ ドイツの田舎町、第一次世界大戦の報に、町中は異様な熱気に包まれた。学校の教室でも、カントレク先生(ルーシー)が白髪頭を振立てて生徒たちに愛国精神を説いていた。若いヒロイズムを掻き立てられたポール青年(エアーズ)はじめ級友たちは、先を争って軍隊に志願、直ちに厳しい訓練を受けた。学友たちは同じ部隊に配属されたが、古年兵ヒンメルスト(レイ)に意地悪い猛訓練を受け、カントレク先生の説く教育内容とはおよそ掛け離れた軍隊の実態に直面し、…騙された、と思うのだった。そして前線への出発前夜、学友らと共謀してヒンメルストを全員で袋叩きにして辛くも日頃の鬱憤は晴らした。が、西部戦線に出て砲弾の洗礼を受けた彼らは、その者凄さに戦慄、カントレク先生の愛国精神とのギャップは益々深まるのだ。過酷な戦場での責めてもの慰めは、兄貴格の古参兵カチンスキー(ウォルハイム)の存在であった。彼は空腹の新兵の為に豚を調達して食べさせてくれる、心優しい戦士であった。この上官の温かさに初めて彼らは救いを感じた。或る日、学友の一人、気の弱いペームは対峙するフランス軍との激戦で、衝動的に壕を飛び出していって戦死、そして苦楽を共にしてきたケンメリッヒもミューラーも、敵弾の為にその命を失う。一人取り残されたポールは教会付近の白兵戦で、若いフランス兵を刺殺した。相手には何の怨みもない中でどうして彼奴等を殺さなければならぬのか、そしてそのうちに狂熱の自分の情け無さを憂いつつ、そのフランス兵のポケットの中から彼の妻子の写真を発見、錯乱するポール。休暇を取り故郷に帰ったポールはカントレク先生が相変わらずの授業を行っているのに、失望し冷たい怒りが込み上げてきた。再び戦場に戻ったポールは親切なカチンスキー古参兵との再会をよろこんだが、それも束の間カチンスキーはポールの目前で敵弾で死んだ。そして…。
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