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マサヤス   龍之介

マサヤス 龍之介

シャシンの残照  ♯ 226

#日本映画古典

☆『国士無双』/ 千恵蔵プロ作品

1932年昭和7年封切 原作・脚本:伊勢野重任
監督:伊丹万作 撮影:石本秀雄 出演:片岡千恵蔵 山田五十鈴 高瀬実乗 白川小夜子 香川良介

※ 食い詰めモノの浪人二人、なんとか楽に飯の食える方法はないかと思案して、一人が妙案を思いつく。恰度その頃、伊勢伊勢守なる盛名の剣聖が逗留しており、その名を騙って料理屋で飲み食いしよう、と云うのだ。格好の旅がらす(千恵蔵)を一人つかまえて、伊勢守に仕立て上げその家来を装って上手く無銭飲食に成功。ところが料理屋が本物(高瀬)のところへ勘定の取り立てに行って、あっさりバレてしまうが、話を聞いて本物は怒り心頭。我が名を騙るとはけしからんと、贋者を捕まえていざ!立ち合い、緊張が走る💧長い睨み合いの末、その決着はあっさり贋者が勝ってしまう。これは天下の一大事、本物は大いに己の未熟を恥じて山中に篭り技を磨く。その間、本物の娘お八重(山田五十鈴)は、あろうことか、相手が父の仇と知り乍ら思慕を寄せてしまう。贋者はさらに、お金のために身投げしようとする娘お初(白川小夜子)にも慕われて、二人の女の恋の鞘当ては熾烈を極める。やがて、贋者の下にヤクザの一味"オケラの八兵衛"(香川良介)一家が入門するに至り、勢い付くがその頃合いに、山での修行を終えた本物が現れる。いよいよ、勝負のその前に贋者は交換条件を突きつける。それは、勝ったら所望の品をよこす、と云い本物も応諾、いざ勝負‼️ だがまたしても結果は同じ。本物にはどうしても解せない、本物が贋者に負ける筈がない…と。「しかし、本物は正しいのだ。正しいものが、贋者にまけるとは。」「それは違う。正しいものが勝つとは限らん。いつの世でも、勝ったものが正しいのだ」そして約束の品、本物の娘お八重を貰い受けて、贋者は雲を霞と逃げる見事な引き際となり一巻の了り。
この時期、大手プロで名を上げた映画スターは軒並み自己の名を冠したプロダクションを設立し、弱小乍ら名作を生んだ。阪東妻三郎然り、嵐寛寿郎然り、市川右太衛門、そして白塗りの二枚目スター片岡千恵蔵もその流れに乗った。各人各様だが、総じて実力派監督と名ライターを起用して成功したが、映画スターの独立プロの時代は長続きはしなかった。資本力に於いては大資本には敵わなかった。
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