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萌柳

萌柳

非常に個人的な話で申し訳ないが、知識というものをどのように追求するのか、その個人的な理由というのに最近悩まされている。
早い話私は知識人や学者というものに憧憬を抱いていない可能性がある。というのも私自身に関して分野問わず知識を求める姿勢と言うのはあると思われるが、それは社会的に扱われるほどに広範に渡るものではない。また尊敬すべき先人がたのように深く追求するかあるいはその分野に特化して多種の知識を得る意思や行動があるというわけでもない。個人的な知見からすれば知識人であったり知識を重視する人間と比較すると類似しているとは言い難い行動である。この事より考えると私はむしろ所有する知識より思考を巡らせ熟考を好むのであってその具体に対して思考の対象を設定しているわけではないという可能性が考えられる。

しかし、人よりは知識を好む傾向はあるとの認識を持っているので何故知識を求める姿勢はあるのかが甚だ疑問である。あくまで思考の過程を支えるためであるのならば知識欲と言うのは実際は更に強くて良いはずなのだが。結局のところ獲得されにくい知識を獲得するための手法に私は従っているのであってそのために最低限度の知識を得ているに過ぎないのかもしれない。つまり私は選択肢を少しずつ増やしながらも単純な知識の全探索を目指そうとしているのかもしれない。
我ながら徒労の多い行動のような気がする。そもそも本当にあっているのだろうか…
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