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翔太郎

翔太郎

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臨時雇いの付き添いのおばさんが
トイレへ行って、もう三十分。
長すぎる。
買収されたか、
もう処理されたか。

第一、ファーストクラスとはいえ
空席が多すぎた。
座っている連中も、
わざとらしいほど
「一般人」を演じている。

視線が静かすぎる。
呼吸の間合いが揃いすぎている。

スチュワーデスが通路を歩いてきた。
足運びに無駄がない。
――なさすぎる。
それに、
さっき見た二人とは顔が違う。

「あら、お客様。
 お隣の方は?」

三十分戻ってこない、と告げると
彼女は一歩、距離を詰めた。

「あら、それは変ね。
 お名前は?」

「一緒に探してあげるわ」

細長い両腕。
余計な肉はなく、
必要な筋肉だけが
十分すぎるほどついている。

私はシートベルトの解除ボタンを押した。
その腕をすり抜けながら、
女の目に
指を突っ込んだ。
GRAVITY3
GRAVITY18

コメント

るぴ👵

るぴ👵

1 GRAVITY

この文章自体がプロント…?🤔

返信
翔太郎
翔太郎
あ、これは、生成の揺らぎでできたイラストを見て考えた短文のストーリー。
0 GRAVITY
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