千野栄一『プラハの古本屋』(中公文庫)を読んだ。阿部賢一は解説で、著者の言葉を紹介している。〈ぼくが留学していた頃は、だいじな本は三冊買っていたんだ。一冊は自分の読書用、もう一冊は保管用、そして最後は誰かに貸すため。だって、いい本は貸したら返ってこないからね。〉本書も三冊必要だ。