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火垂るの墓を見た感想。
※個人の見解です
※ネタバレしてます
※重いテーマなので違う意見や苦手な方はスルーください

子供の頃見たきりで子供達が主人公の悲劇の映画とぼんやり覚えてた。Netflixに出てきたので親になった見れるか葛藤の末に鑑賞。

最初は幸せな家庭からの転落や節子の泣き顔が自分の子供とリンクして何度も見るのをやめようか迷う。子供達の運がめちゃくちゃ悪く人より不幸になる話ではなく、大人も、周りの人も、みんな大変な状況でその一部をクローズアップした話しなんだと言い聞かせる。

途中から意地悪を言う西宮のおばさんと、そうだとしても言うこと聞かず働かずの清太にヤキモキし、自分から出て行ったことや清太の考えの甘さで心苦しさより、幼児連れてるのに頑固に生きやすい手段を選ばなかったことが気になる。

そこから2人の生活は色々気になる点が、泥棒しても貯金を抑えとく。近所の人に戻るよう言われても戻らない。子供ながらの不器用さかもしれないけど、リアルならとっくに使い果たしたり、戻ったり働いたりしてると思う。ここはフィクションだなーと思ったり。
でも、そういう矛盾点が現実の戦後との目を逸らす点になって、物語として見ていられる工夫かなと思いました。もし、ただただ生きる子供達が命を削られていく話だったら悲惨すぎて見ていられないかな。生活に突っ込みどころがあって、見届けられると感じた。

その後はだんだん弱っていくのだけど、作者がこの話はどう伝えたいのか考え始める。
最初に清太のナレーションから始まり、最悪の結末がわかっているのに経緯をゆっくり描写していくところで物語としてではなく、戦時中の悲劇を後世に伝える事実として描いたのかなって思った(フィクションだけど時代の描写という意味で)

ラストの10分間ぐらいは現代までの移り変わりとともに元気な2人が写されて、元気だったらどう生きてたんだろうと考えさせらたな。また映像と音楽の美しさと芸術性に圧倒されたな。

子供の時に見たときは、主観的に戦争の不幸さと兄弟愛の語る反戦映画と思ってたけど、大人になったら清太の振り返りを通して、上手くいかなかった、どうしようもなかった、逃げれない環境の不幸さを忘れないように次の世代に繋ぐ作品かなと思いました。

亡き祖父は冗談しか言わない人だったのに、一度だけ「戦争ほど悲しいことしかなかった」っと話しをしていたのを思い出した。

勇気を出してみてよかった。

色んな人が見るといいな。

#Netflix
#火垂るの墓
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後から思ったけど、親戚のお家を出てからの2人は生きることからは遠かったけど、泣く回数はぐっと減って精神的には解放されたのかな。

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y.∠h

y.∠h

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3段落と、4段落の3行目あたりまで同じようなこと思って見てました。 聞かれてないのに感想すみません。 なんで妹こんななっとるのに、 振り回してない?って清太にイライラして全然泣けなかったのだけど、 前評判「泣ける」だったので、清太に文句言ってはいけないのだろうか、 そこは目つぶらんといかんのやろうか、と思いながら見てました。

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0cab
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長々とした文なのに読んでくださりありがとうございました。勝手な個人の印象なんですが、このアニメは表情も含めて何かしらモヤっとする要素を散りばめて色んな解釈ができるようにしてるのかなーって思いました。そのため心に残るというか、色んな背景を考えてしまうというか。 公開当初は清太に同情できる意見が多く、時代が変わると印象が逆転することを監督が見越してたみたいですよ。 なので映画の意図としては、どの感想も正解なんだと思います。 私はスッキリしなくて、当時の監督のインタビューまで読んでしまいました[目が開いている]もう一度見るか迷いましたが、結末が最悪なのが分かっているのでまだ見てないです[疑っている]
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