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モブ

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悼妻賦 臨終編

妻を悼む歌一首併せて短歌

たまゆらの さつきの空の 夕やみに
ほの白き 息ひとしずく 消えにけり
かそけき名 呼びえぬままに
白鳥(しらとり)の ひとつ浮かびて 声もなきまま

反歌

君が声 風にまぎれて 消えにけり
皐月の空に 細き月影
#のようなもの #悼妻賦 #臨終編
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モブ

モブ 投稿者

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おっけー👌 では背景から。 20年前に亡くなった幼なじみの妻を追悼する歌です。 万葉調の形式を採用しております。 長歌がありその後反歌として短歌を添えております。 さて解釈ですが、まず長歌から。 たまゆらとは、ほんのひとときとか僅かな間とか儚い時間とかを表す古語です。 たまゆらの 皐月の空の 夕闇に は次に続く ほの白き 息ひとしずく 消えにけり に係ります。 妻は5月に亡くなったので皐月の空に消えてしまった。あっという間に。 次が少々説明を要します。 かそけき名 呼びえぬままに かそけきは微かなとか頼りないとか儚いとかという意味の古語です。 名を修飾するには、ちょっと変ですよね。

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モブ
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ただ、その後に呼びえぬままに、としています。 もう既に死んでしまった妻の亡骸に向かって、その名を呼ぶことの虚しく悲しいこと。もちろん実際には呼びました。だって寝てるだけみたいなんだもん。 その後も歌は続きます。 しらとりの ひとつ浮かびて 声もなきまま 鳥は古来死の象徴です。生の象徴は古来魚です。 妻の命の火が消えて、ふと病室の窓から早暗くなった空を見上げるとしらとりが一羽飛んで行く。まるで妻の魂が飛び去ってゆくようです。 反歌の解釈 妻の声はもう既に聞くことは出来ない。絶望の淵で空を見上げると細い月が光っている。つましい妻らしい月でした。
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君

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モブさん[大泣き]すまぬアホなわすにわかるように教えてほすぃ[大泣き]

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モブ

モブ 投稿者

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いつも読んでくださるのはらきちゃんだけです。 本当にありがとうございます合掌。

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