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無断駐車の罰金はいくらですか？
無断駐車に対する「罰金」という言葉は、少し注意が必要です。一般的に、無断駐車そのものに対して、道路交通法に基づくような行政的な罰金が科せられることはありません。
しかし、無断駐車をした場合、以下のような金銭的な負担が発生する可能性があります。
1. 民法上の損害賠償請求:
* 土地や駐車場の所有者・管理者は、無断駐車によって被った損害の賠償を請求することができます。
* 損害額は、本来得られたはずの駐車料金、無断駐車によって他の利用者が駐車できなかったことによる逸失利益、警告や撤去にかかった費用などが考えられます。
* 請求される金額は、個々のケースによって大きく異なります。数千円で済むこともあれば、数万円、場合によってはそれ以上になることもあります。
2. 違約金:
* 月極駐車場などの契約駐車場で、契約者以外の車両が無断駐車した場合、契約書に違約金の規定があれば、その金額を請求されることがあります。
* 商業施設などの駐車場で、利用規約に無断駐車に対する違約金の定めがある場合も同様です。
3. 車両の移動・撤去費用:
* あまりにも悪質な無断駐車の場合、土地や駐車場の管理者は、無断駐車の車両をレッカー移動や撤去することがあります。
* この場合、その費用は無断駐車をした人に請求されるのが一般的です。レッカー移動や保管には高額な費用がかかることがあります。
4. 道路交通法違反による罰金・反則金（限定的なケース）:
* 無断駐車の場所や方法によっては、道路交通法に違反する場合があります。例えば、以下のようなケースです。
* 駐停車禁止場所に駐車した場合
* 歩道や路側帯にみだりに駐車した場合
* 交通の妨げになるような場所に駐車した場合
* このような場合は、道路交通法に基づいた罰金や反則金、違反点数が科せられることがあります。しかし、これはあくまで駐車方法が道路交通法に違反している場合であり、「無断」であること自体が直接的な理由ではありません。
まとめ
「無断駐車の罰金」という言葉でイメージされるような、行政機関から一律に科せられる罰金は通常ありません。しかし、無断駐車は民事上の不法行為となり、損害賠償請求や違約金の支払い義務が生じる可能性が高く、場合によっては車両の移動・撤去費用も負担しなければなりません。
#無断駐車