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ろびのわーる
ある夜、トラックが警察に止められる。運転席には怪我した女装男、荷台にはたくさんの犬を乗せていた。ドッグマンと呼ばれる彼は、犬とともに犯罪に手を染め、ギャングに追われていたのだった。警察の尋問を受けた彼は壮絶な半生を語り始める。
犬小屋で育てられた男は、成長してゆくなかで恋をし、世間にもなじもうとするが、裏切られ深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、生きるために犬たちと共に犯罪に手を染めてしまう。
ホラー映画の観すぎで、DOGと聞かれたらGODと答えてしまう…そんな体質の僕のために作られたのではと、勘違いしそうな冒頭から物語が始まる。もうワクワクが止まらない。ちなみに僕はネコ派。
ただし内容はホラーではなくヒューマンドラマ。虐げられて傷つき、それでも抗って生きてきた男性の人生を描いたもの。
犬を抜いたら、キャラ的にも内容的にもジョーカーっぽいところがある。
犬の行動に愛を感じられるのは、家族から愛されなかったから。傷があることはマイナスじゃなく、むしろそれが救いに繋がるのだ、というメッセージがあるように感じた。先日観た“52ヘルツのクジラたち”にも共通するテーマでもある。
音楽が最高だった。映像や衣装なども含め、全体を通してリュック・ベッソン監督のセンスの良さが光っていた。
エディット・ピアフの歌が流れるシーンは鳥肌が立ち、涙がこぼれた。
悲劇がエンターテインメントに昇華されているのは、まさに芸術の醍醐味。
不屈の魂と利口で忠実な犬たちを讃えたい。
#GRAVITY映画部 #映画鑑賞 #映画館
#ドッグマン #リュックベッソン

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