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はるー
昔、とあるラジオに投稿されていたお話を紹介します。
タイトル「りんごの恋の話」
夏の終わり、りんごの木が一つの実をつけた。
毎日、木に水をくれる一人の少年にりんごは恋をした。
まだ秋にもならないというのに、少年のために重く大きい実に育ち、少年に見つめられるたびごとに赤く熟していく。
叶わない恋だとは知っていても、彼に一口だけでも食べてほしくて、 りんごは更に赤く甘くなっていく。
ある朝、少年は一つだけ見事に熟したそのりんごを手折り大切そうに黒いカバンに入れた。
りんごは幸せだった。
彼に食べてもらえる瞬間を夢見て少年の狭いカバンの中で心を躍らせた。
再びりんごがカバンの外に出されたのは学校の裏庭。
目の前には愛らしい女生徒が立っていた。
黙ってりんごを突き出す少年。
少女も黙ったままそれを受け取り、そっと一口頬張る。
少女の口の中には、甘酸っぱいりんごの恋の味が広がっていった。
終わり。
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気合い入ったまほプリ愛見せてくれて最高でした

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終

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ꕤ*.゚
切なく感じてしまったわ🥺
はるー 投稿者
かなり昔に聞いたけど、ずっと印象に残ってて。 いつか長編映画になってほしいなと思ってます。