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楓花(ふうか)
今月は色々あった。
想定外の出費がかさみ、危機的状況に瀕していた。
とりあえず売って金になりそうなものを目の前に集めてなんとかならないかとふたりで腕を組んでうーん、と唸っていた。
彼女も自分のものを差し出そうとしたが、それは私はダメだ、といった。
必死に頭をフル回転させている私のそばに彼女はずっといてくれた。
最後はもう恥をかき捨てて親にすがりついた。
なんとかなりそうになった。感謝である。
彼女は不安そうだった。私も不安だった。
でも、私のために不安がってくれて
潤んだ目で見つめてくれる彼女が愛おしくなった。
抱きしめ合う、それだけで全てほぐれた。
魂を共有し合う相手だから、自分の大切なものも相手のためなら捧げようと思える。
そんな相手がいてくれる、その喜びは双方向にある。
バカな番組をみて笑って、私はそれに倣って手紙なんかを書いてみた。
彼女が見せろ見せろと足に頬ずりしてくるのをなんとか止めつつ、本音9割、おちゃらけ1割の手紙を落書き帳に書ききった。
それを読んだ彼女は泣きそうになっていて、涙声で
「これはずっと大切にする」と言った。
なんて可愛いんだろうとまた抱きしめた。
うちらなんて可愛い時期があったのかしら!!
こういうのは残しておいて正解やったと思う。
「そうやったねぇ…」って思い返せる。
で、私はその時なんて手紙を書いたのか、忘れた。
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