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けい

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ハーフマラソン失敗レポ -3%の壁を超えて-

知ってますか?3時間制限のハーフマラソンって完走率97%らしいです。私は97%の壁を超え、距離としては完走するもタイムは3時間オーバーでした。3%の人にしか見えない景色をお見せします。


きっかけ
今年なんも挑戦してないな!と思った。ちょっと無茶かなくらいの挑戦をして、何歳はあれやったなーと思い出したい。あといい加減に痩せたい。太っていると恋人はできない。
友人2名と共に参加。1人は普段から運動しており、完走余裕といった雰囲気。もう1人は運動は出社するくらい。ちなみに私はフルリモートで完全に出不精なので体力逆エリートです。


練習
2ヶ月ほど練習期間があった。長距離走ったことないので何が問題になるのかよくわかってなかったが、まぁ12kmくらい走れば本番行けるっしょ〜くらいの気持ちでトレーニング。
無計画が祟り、練習1ヶ月目で膝を故障し、ほぼ走れない状態になってしまった。その時点での最高記録は7km。不安しかなかった。体重は4kgほど落としたが焼け石に水。みっともないが道具に頼るしかない!とランニングシューズと膝サポーターを購入。合計25000円。生き恥


本番当日
0km-5km 地点
会話が余裕で出来るくらいの程よいペースを保って走れていた。ここは練習でできていたので心配せず走れた

5km -7km地点
急に足が重くなる。ペースもちょっと落ちて会話が厳しくなった。徐々に周囲に人っけがなくなってくる。

7km 地点
練習での最大距離を突破。膝の痛みは練習ほどはなく、もしかしたら時間内完走行けるのでは?と思ったほど。ただし息は上がっておりこの辺から歩き始める。
友人2が同じペースくらいで走っていた女の子に話しかけて楽しそうにしていた。私は余裕がなく、よく喋りながら走れますね!と皮肉めいたことを声大きめで喚いた。恋人ができない理由が詰まっている

8-10 km地点
まだ走れている。友人2は女の子と共に先に行ってしまった。ペースメーカーを失った私は、目の前にいるご高齢の方にペースを合わせるぞ!と意気込むも、あっさり置いていかれるを4,5回繰り替えす。前方の方々と比べればまだまだ自分は若いのにとみっともなさを感じると同時に、なんだか人生に希望が湧いてくる。今からでも鍛えればこのくらいの体力になれるのだ。などと考えながら足を動かす。まだ走れている。
この辺りで友人1は脱落。よく頑張った。最後の方完全に足引き摺ってたのでかっこよかったよ。

10km-12km地点
ずっと平坦だったコースが牙を向く。川沿いによくある、橋などの下をくぐれないため一旦上に上がり、また下がるようなコースは、気力、体力、関節の限界を迎えつつある身体にトドメを刺した。
あと練習の7km地点では気付かなかったが靴擦れがやばい。針地獄?

12km-15km地点
歩いているんだか走っているんだかよくわからないくらいのペースで足を動かす。折り返しのあるコースだったので、隣のレーンはたくさんの人で賑わっていたが、こちらのレーンにはもう本当に人がいない。自分が最後尾なんじゃないかと思うほどにいない。隣のレーンから「お兄さんー帰りましょうー!」とリタイアして戻る最中の女の子の声がした。帰りたいよ。

15km地点
この辺りで、関節より先に筋肉が限界を迎え、走ろうとすると左端のふくらはぎ攣りかけるようになった。もはや、4歩走ればビクンビクン状態になったので、早歩き切り替える。この時点で残り45分。

16km地点
歩いていても左足を攣りそうになるし、右足の太ももには針が刺さったような痛みが走る。あと何故か背中が痛かった。背中に手を当てながら歩くと痛みが緩和されるのでなんとか歩く。ご老人があの姿勢取る理由がよくわかった。

17km地点
走れなくなったことによって河川敷の風が身体を冷やす。体力を少しでも回復させるために、立ち止まって給水エリアのポカリを3杯くらい飲む。生き恥2

18km地点
だんだんスタッフの方から声をかけられるようになる。「あとちょっとだよ!がんばって!」「若いんだからいけるいける!」嬉しかった。だが4歩走るとビクンビクンしてしまうので歩きを貫く。生き恥3

19km地点
もう給水所も閉じている。おそらく、大会の制限時間は多分このあたりで過ぎてしまった。スタッフさんからの激励も「頑張れー!」「あともうちょっと!」から「気を付けてお帰りください!」に変わった。私はもうマラソン大会参加者ではない。ただ、ゼッケンをつけて土手を歩いている中年男性だった。

20km地点
もはや、周囲にゼッケンをつけている人間はいない。普通に車や自転車が行き交っており、マラソン大会はもう終わっている。しかし、「完走したい」というプライドのためだけに、少し早歩きに で足を動かしていた。河川敷のトランペットの音が、足を、押してくれる気がした。元スタッフのみなさんも最後は応援してくれた。あと1000mくらいだよ!あと600!あと400!涙が出そうになった。いつ起爆するかわからない左足のふくらはぎを、優しく気遣いながら、慎重に足を運んだ。

21km地点
後半5キロ歩いていたがなんとか到達。当然ゴールは撤収されており、カメラマンさんなどもおらず、屋台もない。閉会式のアナウンスが遠くからうっすらと聞こえる。なんとも寂しかったが、友達が荷物を回収して待ってくれていた。おかげで、制限時間には全く間に合っていないが、やり切った感じはあった。ありがとう、友達。ありがとう、河川敷。ありがとうマラソン大会。

総括
何かと諦めがちなのが自分の嫌なところの一つだったので、制限時間に間に合わなくても完走できた自分が誇らしい。一方で、大会としては失敗だ。長距離は体力はもちろんだが、関節、筋肉、気力のバランスを保ち続けなきゃいけないスポーツだとみを持って理解した。来年もリベンジして、今度こそ正真正銘、完走を目指したいなと言う気持ちがある。気持ちは、、、ある、、、。
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