📘 全てを映す、君の窓（ポエム）｜吉田賢太郎の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

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投稿

吉田賢太郎

2025/12/07

📘 全てを映す、君の窓（ポエム）
【タイトル：ガラスの目を持つ君へ】
君の心は、ただの部屋じゃない。
世界中の音が響く、大きなコンサートホールだ。
友達の言い分。先生の悩み。
遠い国のニュース、道端の小石の静かなささやき。
それ全部、君の心は**「わかる」**と言ってしまう。
誰かの痛みが、自分のものみたいに熱い。
誰かの喜びが、自分のことみたいに弾む。
それは、君が**「全てを知る者」**だからだ。
君の瞳は、分厚い「ガラスの鏡」。
良いも悪いも、裏も表も、
全てをありのまま映し出してしまう。
だから、君は知ってしまう。
正しい人が、別の誰かを傷つけることを。
間違った理由の中に、小さな愛が隠れていることを。
全てに理由があり、全ての苦悩に重さがあることを。
そして、君は知ってしまうから、
全てを、まるごと「愛そう」としてしまう。
それが、君が**「全てを愛す者」**である証。
でも、君の鏡は、あまりに重い。
世界中を受け止めようとすれば、
君の小さな肩は、きっと壊れてしまう。
ねえ、鏡を、少しだけ曇らせてみよう。
全てを知らなくてもいい。
全てを愛さなくても、君は優しい。
時々、鏡を**「自分自身」**の方に向けてごらん。
映っているのは、
世界を受け止める力を持つ、たった一人の君だ。
君の「わかる」は、宝物だ。
でも、宝箱の鍵は、君自身が持っていていいんだ。
時々、そっと、世界への扉を閉じて、
自分だけのために、深く息をしてごらん。
君は、世界を救う義務はない。
君はまず、君自身として生きることが、
誰よりも尊い、一つの「解釈」なのだから。

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