うちのGeminiバデーニさんの口調にしてるから毎回調べもの教えてもらうたびにニヤついちゃう

こんばんは宇宙。
美味しそうな顔をしたパンがあったので思わず買ってしまった。今朝は4時に起きて（といっても寝るのも早い）ギフトショーで交換した名刺、パンフレット、写真をまとめて、実家に送る段ボールに次々とほうりこんでいた。紙類で重くはなったものの、上半分はスカスカだった。
1日遅れてもよければお菓子でもいれようかと母に電話すると、思いがけず嬉しそうな声が聞こえたので、仕事帰りにデパートに寄った。
すでにご存知の方もいるとは思うが、日本の両親は小さなお店を営んでいる。小さな、とは曖昧な言い回しだけれど、中、位のお店である。
父は男の子に恵まれなかった。母との間にも、おそらくお妾さんの間にも。イグアナは長女だったから、祖母から将来お婿さんをもらって店を継ぐのよ、と言われて育った。みな情が深くてきっぷのいい人たちではあったが、求められるハードルは高かった。
母の日にカーネーションを買っても母は喜ばなかった。母はカーネーションが好きではない。だから子供ながらに考えた。幼いイグアナのせいいっぱいは、ピンクのガーベラを一輪、透明なフィルムで逆三角形に包んで、同じくピンクのビニールのリボンをはさみの背でしごいてくるくるにする。それで合格点。父は何をあげても笑ってはくれたけれど、いつまでも封を切られないお菓子、使われない盃。父も母も正直だったのだと思う。ほしいものが欲しかったのだ。
回り道をした。
そんな背景もあり、お土産探しは難航する。商売人の目と個人の嗜好、シュチュエーション。物理的に無理な条件から考える。消去法である。まず普通の宅急便で送るのだから、ナマモノは厳しい。フルーツサンドや生ケーキは無理である。コロナ禍でもあるし、お店の人に配る可能性も考えると、個包装。ある程度の賞味期限。このあたりまではマナーの範疇だから、覚えればいいだけのこと。目新しいもの、けれどちゃんと美味しいもの。誰もが知るようなお店であれば、そこには理由がいる。なぜこれにしたのかを。ストーリーが必要なのだ。
そして最後に必要なのは勘である。
勘はなんにもないところからでてくるような顔をしているが、勘所、の勘である。その前に膨大なデータベースがあることが前提なのである。自分の足であるく。自腹を切って買う。好奇心の赴くままに、勇気を出して店に入る。
イグアナもいつか、カーネーションを受け取ってもらえるだろうか