一回目の勉強会「市川染五郎の会」(平成八年)にあたって、僕は迷わず「石切梶原」を選んだ。祖母はよく、時代物をやるには「石切梶原」をまずやりなさいと言っていたからだ。(市川染五郎『ハムレットはしなやかに舞う』 1999、p.204)刀剣屋で刀の目利きを見せてもらったエピソードが続く。