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空栗鼠
『レギュレイターズ』リチャード・パックマン
リチャード・パックマン(スティーヴン・キングの別名義)の『レギュレイターズ』は、日常が突如として異物に侵食される恐怖を描いたホラー小説。
舞台となるのはごく普通のアメリカの郊外住宅地。しかしその風景は一瞬にして歪み、アニメや西部劇の虚構が現実にねじ込まれていく。子供の想像が具現化し、町全体を異様な舞台装置へと変貌させる光景は、コミカルでありながら逃れようのない悪夢のような恐怖がある。
テレビ番組のキャラクターが実体を持ち、人間を殺戮していく様子は、親しげなポップカルチャーが突然凶器に変わる恐怖を鮮烈に突きつけてくる。
『デスペレーション』が壮大で重厚な宗教ホラーだったのに対し、『レギュレイターズ』はむしろカオスと狂気の奔流だ。次々と変質していく現実に抗う術はなく、読者は登場人物と共に「世界が書き換えられていく」悪夢を味わう。ありふれた住宅街という親近感のある舞台設定が逆に恐怖を強調し、キングらしい不条理でグロテスクな想像力が最大限に発揮されている。平凡な日常が一瞬で崩れ去る、その背筋の寒くなる感覚こそが、この小説の真骨頂だろう。
個人的には『デスぺレーション』の神秘的な感じの方が好きだったかなー。

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