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匿名

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透達の職場から最寄りの駅に行くには、街中を流れる川沿いの道を歩いてく。
揺れる柳の木の側を、二人並んで歩いた。

思えばこうして二人で歩くのも自然な流れだったかもしれない。
佳穂の隣には常に松本がいたが、それは業務上、そばにいるだけと佳穂も捉えている節はあった。

松本さんにみっちり指導されてるけど大丈夫か。
いや、大丈夫ですよ。
なんかオレも声かけてあげたいんだけど、まっちゃんにマンマークされているからさ。

まぁ、仕事上、松本さんと絡む機会が多いですからね。
とは言え、入ってそうそう、あんまり詰め込まれてもな。
そこは上手く流してるので大丈夫です。

たわいもない話しをしながら、駅までの道を歩く。
少し湿気を帯びた空気が、二人の周りを纏った。

川沿いの道は車の通りも少なく、街頭の灯りが二人を照らしていた。

今日までの約3ヶ月の間、二人の間に明確な変化があったかと言われたら、特段、大きな変化はなかった。
#魔法のアイランド #私小説 #ただの思い出 #川沿い #柳の木
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