幸せが分からない。ここから抜け出す糸口さえも見つからない。未来には目指していた虚像が広がるばかりで歩みをひとつ進めるごとに、鋭く尖った幸せが僕の心を切り刻む。未来に進むほど、幸せを求めるほどに、叶えられなかった現実が荊となり襲ってくる。僕には、彼女だけがすべてだったから。