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夏実
#ビフォアミッドナイト #AmazonPRIME
2004年公開の『ビフォアサンセット』、
2013年公開の『ビフォアミッドナイト』
シリーズはこれで完結となった。
(2022年にも新作はなかった)
1作目で運命的な出逢いをした2人が
感傷的な再会を果たす『サンセット』、
その後に生活に疲れた『ミッドナイト』。
シリーズ全てが大好きという人もいれば、
1作目以外は観る価値なしという人まで、
評価はさまざま。私は2作目までが好き。
2作目の設定に文句を述べる向きもある。
『1作目ではキュートだったセリーヌが、
2作目では“典型的な孤独でキツい性格の
おひとりさま”に成り下がり、既婚者の
ジェシーに対し環境問題活動に精を出す
負け犬になっているのが見てられない』
結婚していない女は、何をしていても所詮
寂しいはず、と考える傾向があるとこの
見方になるかも。実際、これを言った人は
男性だった。私には凛とした自立した女性に
見えたけど。まだまだ若くて綺麗だし。
劇中の会話は相変わらず皮肉で面白いし、
ラストの小粋なセリフまで完璧だと思う。
しかし『ミッドナイト』は言い争いの場面が
多過ぎていささか食傷気味に。それが現実、
と言われたらそうなのかもしれないけど、
そんな現実をスクリーンで見たくはない。
夢のように始まった恋がこんな姿になるのは
シリーズを通して見た立場からすると辛い。
私は3作出揃った後に一気見したのだけど。
でも『サンセット』で止めるのも何か違う。
御伽話のような『サンライズ』、リアルと
ファンタジーの間を揺れ動く『サンセット』
やはりリアルを描き切る『ミッドナイト』が
必要不可欠なのだろう。
18年にも渡りシリーズを続けてこれたのは
キャストとスタッフの絆あってこそ。息の
合う良いチームだったのだろう。どこか
ノスタルジックな画面作りにも表れている。
リアルタイムでこのカップルを追えた人が
少し羨ましいが、毎度長く待つのは辛い笑。
一気見できる贅沢な不満ということだろう。

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